本来「9011」とダイヤルしなければならないところを「0」を省いて「911」(地上の緊急通報番号・日本でいう110番)とダイヤルしてしまったのだ。
アンドレさんの間違い電話でジョンソン宇宙センターはパニック状態となり、さらにはセキュリティアラームも作動したため、アンドレさんからの通報が確認できる部屋にセキュリティチームのメンバーが一斉に駆けつけ、電話の発信元を確認したとのことだ。
翌日、アンドレさんの元にジョンソン宇宙センターから「あなたは昨日、911に通報しましたか?」と電子メールで連絡があったというが、それまでアンドレさんは自身が間違い電話をしたことに気づかなかったそうだ。
アンドレさんは素直に間違いを犯したことを認め、国際宇宙ステーションでは何も問題が無いことを報告した。『INSIDER』によると、多少のタイムラグや通話が途中で途切れてしまうことはあるものの、国際宇宙ステーションにいる宇宙飛行士は、地上にいる家族へ簡単に電話をかけることができるという。
それゆえにアンドレさん以外にも宇宙から間違い電話をかけた人がいるようだ。2015年には、イギリス人宇宙飛行士のティム・ピークさんが見知らぬ女性に宇宙から間違い電話をかけてしまい「こんにちは! そちらは地球ですか?」と問いかけてしまったという。後に彼はTwitterで、女性にむけてお詫びの言葉を送っている。
今回アンドレさんはラジオ番組の中で、「911にコールしたのに誰も宇宙まで駆けつけてくれなかったんだ。少しがっかりしたよ」とジョークを飛ばしていた。
画像は『European Space Agency, ESA 2012年8月16日公開 YouTube「ESA astronaut André Kuipers’ tour of the International Space Station」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)