事故の目撃者らに阻止された。グウェンドリンは、駆けつけた警官に抵抗し意図的に逮捕を逃れようと殴ったことから、後に6か月間の懲役刑が下された。ロバートには9年の懲役刑が下され、4月にスタッフォードシャー州ユートクセターにあるダヴゲート刑務所に収監された。
事故で他界したコーリー君とキャスパー君以外にもコナー君(9歳)とクーパー君(4歳)の親であるルイーズさんと父リースさんは、残された子供たちのためにも前向きに生きようと必死だったようだ。ルイーズさんは女友達と出かけたりして日常を取り戻すよう努力していた。そしてリースさんも、5月には友人らとギリシャのケルキラ島(またはコルフ島)へ1週間の旅行に出かけ、気分を少しでも晴らそうとしていた。しかしやはり我が子2人を失った悲しみは大きかった。リースさんは宿泊先のホテルで帰らぬ人となっているところを友人らに発見され、ルイーズさんは我が子だけでなく、夫まで失うというダブルの悲劇に見舞われた。なお、リースさんの死因については不審な点が見当たらず、自殺と断定された。我が子を失った悲しみから立ち直ろうと必死だったリースさんにとって、やはりロバートの判決はあまりにも軽く、そのショックが自殺の引き金になったようだ。
その後ルイーズさんはロバートの刑期を延長するキャンペーンを行い、7月の裁判では刑期が懲役9年から10年6か月に延長された。ところが12月25日の朝、ロバートが独房で死亡しているのを看守が発見。遺体の傍らには違法合成麻薬ブラックマンバがあり、ロバートは致死量以上を摂取して自殺したとみられている。しかし死因については、通常通りに検死が行われる予定とのことだ。
この知らせを受けたコーリー君とキャスパー君の祖母ジェーン・トーマスさんは、ソーシャルメディアで「あの男は孫を殺したんだ。地獄で朽ち果てろ。もうどの子供もあいつに傷つけられることはない」と心情を吐露した。また、おばのチェルシーさんも「あの男が死んでくれてホッとした。とはいえ家族が背負った悲劇は一生消えることはない。またいつかあの男がコベントリーに戻ってきて、子供たちが傷つけられる悲劇が起こるのではと不安だったが、もうその心配はなくなった」と述べている。
このニュースを知った人からは、「クリスマスの奇跡がここにも。どうせなら子供を殺す前に死ねば良かったのよ」「遺族の気持ちは痛いほどわかる。こんな奴、最初から刑務所から出すべきじゃなかったんだ」「クズな犯罪者が1人死んでくれて市民の税金が無駄にされず助かるよ」「自分がこれまでしたことへのしっぺ返しがこの男に起こってよかった!」「罪のない人の命を奪うこんな男、社会でも役に立たず生きる価値ないから死んで正解」「いつものことだが、イギリスの刑期はほんとに甘すぎる」といった声があがっている。
画像は『BBC News 2018年12月26日付「Casper and Corey Platt-May deaths: Coventry driver found dead in cell」(FAMILY HANDOUT)(WEST MIDLANDS POLICE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)