海外発!Breaking News

writer : tinsight-suzukoellis

【海外発!Breaking News】警官に噛みつき拘留された子犬、無事に飼い主のもとへ戻される(英)

「犬小屋に保護しているが、できるだけ早く対応する」と答えていた。その間警察では、飼い主が1991年に定められた危険犬種法(Dangerous Dogs Act 1991)に違反し、コントロールの利かない危険な犬を飼っていたか否かの調査が行われていた。飼い犬が人や他の動物に危害を加えた場合は、飼い主が法に違反したとみなされることがあり、裁判で有罪になれば罰金もしくは最長14年の懲役刑が科せられることになり、犬は安楽死させられる場合もある。RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)のサム・ゲインズさんは、「犬が攻撃的になる場合は、飼われている環境があまりいいものではなく脅かされて生活しているからそういう行為に出るというケースが少なくないのです」と話す。そのため警察では慎重に調査が進められたようだが、4か月の子犬を拘留することに対して世間からは抗議の声が相次いだ。

「そんなことに市民の税金と時間を使わないで、本当の犯罪者を捕まえてよ! ナイフ犯罪も増えているし、ドラッグ密売だってあちこちで起こってるじゃないの。それなのにたった生後4か月の子犬の何をビビってんのよ! 呆れるわ!!」

「子犬は怖がって噛みついてしまっただけだろう。凶暴な犬ではないよ。くだらない。」

「たかが子犬だろう…警察はいったい何をやってるんだ。」

「早く家族のところへ返してあげて!!」

結果としてバングルは4日間以上拘留された後、無事に飼い主のもとへ返された。デイヴィッドさん一家は、警察から犬を自主的に常時コントロールするよう厳しく命じられた。愛犬と再会できた一家は、Facebookに「理解のある警察の方々が、バングルを返してくれました。バングルは私たちに会えてとても喜んでいました」と綴ったが、デイヴィッドさんは「犬が警官に噛みついて怪我をさせたことは本当に申し訳なく思うが、物事に全く容赦しない“ゼロ・トレランス”で対応する柔軟性に欠如しているのではないか」と警察を批判した。

これを受けたノーサンプトンシャー州警察のクリス・ヒラリー警視長は、「英国では、犬に噛まれた被害者が深刻な傷を負ったり死亡したりする事例もあります。バングルに噛まれた警官の怪我は幸いにも順調に回復していますが、この件については我々の対応が間違いだったとは思えません。犬は飼い主がいない状態で車が行き交う道路に野放しにされていました。攻撃された警官は病院で治療を受けなければならないほどの怪我をしたのです。どれだけ犬の年齢が若かろうが、怖がっていたからゆえの攻撃だろうが、潜在的なリスクがあるとわかった時点で公共の安全性を考慮しなければならず、犬を野放ししてはおけないのです。ペットを飼っている人は、いかなる時でもペットが公共に危険を及ぼすことのないよう、責任をもってコントロールし飼育してください」と述べた。

このニュースを知った人からは、「飼い主がきちんと躾けていなかったからこういうことになるのでは?」「子犬だったから好奇心で自宅の外に出ちゃったんだろうね」「無事に家族のところに戻されて何よりだけど、やっぱり飼い主がゲートを閉めたりして犬が逃げ出さないようにしていなければいけなかったよね」といった声があがっている。

画像は『BBC News 2018年11月22日付「Bungle the chow-chow: Why police seized this fluffy dog」(PAMPER MY POOCHIE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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