ショックを受けた。しかし、周りが言うようなビール腹などではなくやはり問題があったのだと知り、安堵の気持ちが湧いたという。
7月10日、ヘクターさんは「Keck School of Medicine at the University of Southern California(南カリフォルニア大学ケック医学校)」のウィリアム・ツェン医師のもとで10時間に及ぶ腫瘍摘出手術を受けた。ツェン医師は、過去にも同様の腫瘍を摘出した経験を持っていたが、大きさとしては9kg~13.6kgほどで、ヘクターさんが抱えていた34.9kgもの大きな腫瘍を摘出したのは、今回が初めてだった。
手術中は大量出血のリスクが懸念され、更に腫瘍によって機能がほとんど停止していた腎臓の1つを摘出しなければならなかった。しかしその損傷以外は、主要な血管や大部分の臓器に影響を及ぼすことなく、ツェン医師は無事にヘクターさんの手術を成功させた。
ヘクターさんは化学療法や放射線治療を受ける必要はないそうだが、腫瘍が再発する可能性もあり、何年間かは頻繁に検査を受けなければならないという。大きな腫瘍をお腹から摘出したヘクターさんは、「いまだ100%体調は回復していませんが、明らかに術後の違いを感じています。腫瘍が発見されて幸運でした」と喜びを露わにしている。
画像は『Washington Post 2018年11月27日付「This man was teased for his ‘beer belly.’ It turned out to be a 77-pound cancerous tumor.」(Family photos via Keck Medicine of USC)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)