次第に大きくなってきた腹部を抱え「ビール腹」などとからかわれながらも「ただの肥満」と信じていた男性。しかし、医師の診察で巨大な悪性腫瘍を抱えていることが発覚、男性の腹部からはおよそ35kgの腫瘍が無事に摘出された。『Washington Post』『PEOPLE.com』などが伝えている。
米カリフォルニア州ダウニーに暮らすヘクター・ヘルナンデスさん(47歳)は、昔から体型は細い方ではなかった。しかし2年ほど前からお腹が出始め、腕と脚が小さくなってしまったような違和感を抱き始めた。
腹部はどんどん膨らみ続け、体重が136kgにも増えた。そのうち異常に突き出たお腹を見知らぬ人がジロジロ見るようになり、友人らからは「ビール腹」とからかわれた。アルコールをあまり摂取しないヘクターさんは、体重が増えたことで便秘や胸焼け、呼吸困難などに悩まされるようになり、医師に診てもらうことにした。これが2016年のことだった。
すると医師は「太り方は人それぞれ」とヘクターさんの不安を一蹴し、問題ないと診断した。そのためヘクターさんは大きくなった腹部を「ただの肥満」と信じていたが、それ以降も健康面での問題が続き、腹部が固くなったことに異常を感じて別の医師の診察を受けた。
その結果、ヘクターさんの腹部に巨大な腫瘍があることがわかった。脂肪細胞で発症する稀な悪性腫瘍である「後腹膜脂肪肉腫」を抱えていることを知ったヘクターさんは、