彼の無駄のないパーフェクトボディを称賛する声が相次いだ。
「費やした努力と、その結果のみで公正に判断されるところがスポーツの魅力」と語るアダム、それ以外のことは関係なく、ただひたすら努力を重ね、互いをリスペクトしあうアスリートの世界が好きだという。しかし勝負の世界で生き残ることは容易ではない。食事制限やトレーニングなどあらゆる場面で自己規制を続けながらも、アダムは自身のアイデンティティを模索する日々が続いた。
彼に転機が訪れたのは2015年、同性愛者であることを公表した年だった。アダムはこの時を「自身の葛藤や世間の偏見から解き放たれたことで、真の意味で“アスリート”になれた気がする」と振り返る。この頃から、ナンバーワンになることではなく「最高バージョンの自分であること」に意識を切り替えるようになったそうだ。
一回り近く年の離れた若きアスリートたちとの熾烈な戦いを勝ち抜き、3度目の挑戦でつかんだ五輪への切符。怪我やスランプを乗り越え、信じる道をひたすらストイックに進み続けてきた彼の軌跡は、その美しい体にしっかりと刻まれているのだ。
画像は『Adam Rippon 2018年6月27日付Instagram「wut? @papermagazine」、2018年6月25日付Instagram「Getting to shoot ESPN’s Body Issue was amazing, but being one of their covers is so awesome, unreal, and honestly WTFFFF!!!」「Shots from @espn Body 10」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma)