『Lost Coast Outpost』や『USAトゥデイ』のインタビューに対し、このように答えている。
「今回はクジラの方から近づいてきたのです。もちろんクジラを痛めつけるような行為があった場合は論外ですが、参加したお客さんのなかにそういう悪い人はいませんでした。クジラが人間にとても従順でフレンドリーなことに皆さんとても驚いた様子で、一生に一度の貴重な経験ができたとしてツアーも評判でした。」
「ホエールウォッチングには適切な時間帯と場所というものがあり、私達はその通りクルージングしただけです。クジラは船にすっと寄ってきて1時間半ほど一緒にいましたが、愛玩犬がもっと撫でて欲しいと求めてくる、そんな感じでしたよ。」
アメリカ海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration)は『KPIX-TV』の取材に、「そのことについては把握しています。クジラを見つけた時に最もやってはならないこと、まさにその事例ですね」とするも、罰則などに関してはコメントを控えたもようだ。
ただしコククジラは最大で体長15メートル、体重が36トンにもなる。一旦怒りを感じれば、尾を激しく振ったり体当たりしてクルーザーを攻撃し、怪我人や死者が出る危険性があるということをツアー催行会社が軽視してはなるまい。危機管理の認識の甘いアンカー社に対しては何らかの行政指導が必要であろう。
画像は『Anchor Charter Boats 2018年2月25日付Facebook「Lots of footage from today’s whale on the Ambush.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)