シカゴの北に位置するイリノイ州のバッファロー・グローブにある「メリディアン中学校」。ここで19年間にわたり教師を務めてきたなか、児童ポルノ規制法違反につき逮捕・起訴されていたジョン・C・ヴァスティス(54)に対し、シカゴ連邦地方裁判所はこのほど懲役13年の実刑判決を言い渡した。
地元メディアの『chicagotribune.com』などが伝えたところによれば、児童ポルノに目がなかったこの男は51歳であった2013年、ほぼ1年にわたり17歳の少年とオンラインで性的なチャット、画像などのやりとりを楽しんでいた。自身の裸の写真を送り付けて少年にも送るよう求めたといい、児童ポルノに関する大量のデータも所有していたことから2014年8月に逮捕されていた。
検察側は17歳の少年が使用していたパソコンと携帯電話から証拠となる3000件ものメッセージを確認していたが、調査に協力したアプタキジック・トリップ地区教育委員会は「ヴァスティスによる教え子への性的虐待はなかった」とし、捜査中につき休職としただけで懲戒免職にはしていなかった。ヴァスティスが全生徒から非常に好かれ、同僚からも信頼されていたことが大きな理由であるという。
なお、アメリカでは有罪判決が下った場合は最低でも懲役5年の実刑判決が言い渡されるなど、児童ポルノに関わった者は厳しく罰せられている。2014年にはアラバマ州で、児童ポルノでビジネスを展開していた夫婦が合わせて懲役2,340年もの服役を命じられて世間を驚かせた。大人も出演するなかで6歳から9歳までの幼い子を裸にさせ、性行為、虐待、レイプの様子を撮影していたという。
出典:http://www.chicagotribune.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)