英紙『Metro』が伝えたところによると、カナダ・トロント市内の「Luke’s Grocery(ルークス グローサリー)」という食料雑貨店を営むポール・キムさんは懲りずに現れる小さな窃盗犯に頭を悩めていた。
なぜならポールさん曰く、少なくとも2匹のリスが店のチョコレートバーを盗んでいるのだという。店の監視カメラには店内の気配をうかがうように1匹のリスが近付き、誰もいないことを確認した途端にチョコレートバーやスナック菓子が置いてある棚に走り寄り、一番下の棚のチョコレートバーを素早く掴み足早に逃げ去っていく姿が映し出されている。
「黒いのと明るい茶色のリスが盗みに入って来るのは分かっているんです。でももっといるかも知れません」とポールさんは語る。店の奥からカウンターに来たポールさんが、まさにチョコレートバーを手にしたリスを見つけて追いかけようとしたところ、リスはチョコレートバーを口に加えて全力で走り去った。ある時は通りすがりの人や店の客と一緒に追いかけたそうだが、リスは木の上にスルスルと上ってしまったそうだ。ポールさんはその悩みをこう明かしている。
「そうなればもうゲームオーバーです。」
「いつもよりも逃げ足はそれでも遅いんですよ。なにしろ大きくて重いチョコバーを口に加えているんですからね。でも、捕まえるのは一苦労なんです。」
ポールさんと娘のシンディさんは、毎回リスにチョコレートバーを盗まれるたびに「2016年10月8日。Kinder Bueno(キンダーブエノ チョコレートバーの名称)、2ドル」というようにFacebookに“窃盗記録”を書き留めているという。
このリスによる被害は昨年の秋から始まったようで、どうすれば被害に遭わずに済むかということをポールさんは『Reddit』にも投稿し、ユーザー相談している。また、5日にはツイッターで「何とかして」とツイートした。
店のドアを閉めるのが一番の策のようにも思えるが、そうすると店内が蒸し暑くなり冷房完備には費用がかかってしまうためになかなか難しいようだ。また、ポールさんは地元のアニマルサービスなどにも連絡してみたそうだが、行方不明や事故などで亡くなった動物(もしくはペット)の対応しかしていないと言われてしまった。
「唐辛子フレークをお菓子に振りかけるという手も考えましたが、子供たちがそのお菓子を手にして目をこすったりした時には問題になりますし、入り口のドアに罠を仕掛けるといっても、大きなドアなのでどうにも仕掛けようがありません。どうしたらいいのでしょう。誰か助けてください!」とポールさんは真剣だ。
せっせとチョコレートバーを盗んでは去っていく小さな窃盗犯。見ている分には可愛らしいが、店のオーナーとしては頻繁にされるとやはりビジネスに響くのだろう。ネットユーザーからは「チョコバーを入れたケージを仕掛けておけばいいんじゃない?」「スクリーンタイプのドアを設置するのはどう?」「やっぱりドアを閉めるべき」「リスだからやっぱりナッツたっぷりのスニッカーズを狙って盗んでるわけ?」「とんだナッツ(どうしようもない奴)だな」などといった声が寄せられている。
出典:http://metro.co.uk
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)