知能が高くイタズラ好きなサルという動物は、人がされたら困ることや嫌がることをちゃんと理解しており、意図的にそれを行うことすらある。このほどインドのある宝石店でサルに売上金をごっそりと盗まれるという事件が起きた。監視カメラが捉えた彼らのすばしこい動きも話題となっている。
近年インドや中国で特に急増しているサルによる被害。人が持っている食べ物を取り上げるのはまだよい方で、人に向かって石を投げては死傷させる事件が相次いでおり、多くの事件でサルたちはそれをわざとやっているように見えたという。そんな中、このほどインド南東部のアーンドラ・プラデーシュ州にある「Sri Lalitha」という宝石店では、店を急襲したサルに約1万6000円の売上金をごっそりと盗まれてしまった。数名の男性がそれに気づいたが、彼らはサルのすばしこさにまったく追いつけなかったという。
監視カメラが捉えた映像によれば、サルたちは鍵のかかっていない扉を開けて宝石店に忍び込んでいる。あるサルは店内をあれこれ物色した後、カウンター奥の売上金を納めてあるデスクを目指す。引き出しを開けるとさっと札束に手を伸ばし、口にくわえるといきなり逃走モードに。店主のラビさんはバナナを手にご機嫌を取りながらおびき寄せようとするが、サルはそんなことには目もくれずに店から逃げ去っている。
ヒンドゥー教には“ハヌマーン”という猿の神がおり、人々はサルを邪険にするどころかフルーツを分け与えるなどしてきた。そうした親切がアダとなり、サルが本来持つあつかましさが増長したと考えることもできるという。
出典:http://news.sky.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)