世界保健機関(WHO)による「世界保健統計/2016」で、イギリス人の平均寿命は81.2歳(男性79.4/女性83.0)で世界20位と示された。そんな中、このほどアイリーン・クランプさんとフィリス・ジョーンズさんというウースターシャー州スタウアブリッジに暮らす双子の姉妹が、親族や友人48名に囲まれて仲良く100歳の誕生日を迎えた。1916年11月20日に25分の間をおいて二卵性双生児として誕生し、学校も最初の勤め先も一緒。離れがたいとして人生ずっと互いの近所に暮らしてきたという。
そんなアイリーンさんの夫サミュエルさんは1999年に、そしてフィリスさんの夫レイ・ジョーンズさんは2006年に他界したが、ともに90代であったとのこと。双子姉妹の健康長寿は遺伝子的なものとも捉えられるが、平均寿命79.4歳という中で2人の夫も健康長寿ということは何か秘訣があるに違いない。誰からもそれを尋ねられるというが、姉妹の答えは非常にシンプルなものであった。
「とにかくよく働くこと。そして良質で美味しい食べ物を摂取することに尽きるわ。」
姉妹は「100歳になったからといっても誕生日プレゼントなんて何も要らないの」と話す。そのため48名の招待者に対しては「代わりに『ドクターヘリ支援事業への寄付をしてちょうだい』とお願いしたわ」と言って微笑む。健康長寿な超高齢者というのは例外なく知恵に富み、博愛の気持ちに満ちているものである。
アイリーンさんには子供がおらず、2人は夫に先立たれて以来また一緒に暮らすようになっているが、フィリスさんには血管性認知症が確認されているものの子供との同居は望んでいない。フィリスさんのひとり息子であるカール・ジョーンズさん(58)と妻のパトリシアさんは「少なくとも一日一度は電話をかけて様子を確認し、夜は必ず訪問しています。緊急事態があれば必ず電話をくれるようにと伝えてあります」と話している。
出典:https://www.thesun.co.uk
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)