10月18日に放送されたバラエティ特番『華丸・大吉26周年記念今年はシンガポールげなSP』(TNCテレビ西日本)のロケで、博多華丸・大吉が最後に向かったのはシンガポール唯一の競馬場、クランジ競馬場(Kraji Race Course)だった。案内してくれたのは現地で12年目となる日本人調教師・飯塚千裕さんである。彼女は騎手を目指して身長制限のないオーストラリアの競馬学校に学び夢を実現すると、2003年にシンガポールへ渡り現在は調教助手として活躍中だ。
パドックに降りて馬を見せてもらった華丸・大吉は、馬券の買い方を教わり第2レースでひと勝負しようと思い付く。「100ドルいってみましょうか!」という博多大吉。微笑みながら首をかしげる飯塚さんに「鳥占いのおばちゃんが言った」からだと説明する。前日、大吉は道端で鳥占いの店を開いていたおばちゃんに鑑定してもらい「60歳まですごく順調で大金が入る」と出たのだ。
第2レースでは5番“HATTA”の馬券を大吉が「単勝で100ドル」、華丸が「5-6」「5-7」をそれぞれ50ドルずつ購入した。飯塚さんのはからいでレース場のすぐ近くで観覧させてもらい迫力満点だ。大吉が「“HATTA”はパッと見“HAKATA”(博多)って見える」「鳥占いで30ドル使ってるから取り戻さないかん」と熱くなれば、華丸も「こりゃもうご縁ですよ、勝った!」と乗ってきた。
レースが始まると序盤から“HATTA”の調子は良く、飯塚さんによるとシンガポールでは地盤が固く先行逃げ切りが鍵だという。すると“HATTA”がそのままの勢いで2、3頭を追い抜いて1着でゴールしたのだ。「こんなことあるんや!」「鳥占いのおかげ、マジで60まで無敵かもしれん!」と興奮する華丸・大吉を飯塚さんも祝福してくれた。彼女は担当している馬“RUAPEHU”(ルピウ)が出走するのでと一旦別れる。
華丸・大吉が2人で当たり馬券を払い戻しに行ったところ、換金所のおばちゃんが「ワオッ!」と驚いた。大吉は単勝で100ドルが320ドル、華丸は「5-6」で50ドルが1900ドルとなり「ヤベッ!」「ハッピーニューイヤー! センキュー!」とご機嫌でおばちゃんに挨拶する。
次の第3レースを前に2人は飯塚さんが世話する馬“RUAPEHU”の馬券を買うべきか迷う。「そら飯塚さんの馬に行かな」「一番の必勝法はここで買わんことよ」と考えた末に再び馬券売り場へ向かった。換金と同じ場所なので、担当はあのおばちゃんだ。大吉は「320ドル、一点買い。先ほど返ってきたやつを全部入れてみました!」とちょうど戻ってきた飯塚さんに1番“RUAPEHU”の馬券を見せて驚かせる。華丸は「1-3」「1-4」「1-8」に大吉の誕生日「3-10」、華丸の誕生日「4-8」を購入した。
大吉はここで負けるのがよくあるパターンだとこぼしながらも「なんせ鳥占いがついてますから!」と希望を持っていた。第3レースがスタートすると“RUAPEHU”が快調な走りを見せ「せってる!」「これ来るよ!」「カモーン!」と叫ぶ2人の声に押されるかのように1着となった。まずは飯塚さんに連れられて馬主がシャンパンを開けて祝うところに同席させてもらう。華丸が「うまいな、美酒やな!」と堪能すれば大吉などは「生意気ですけど競馬ってちょろいですね」と調子に乗って飯塚さんを笑わせた。
飯塚さんに感謝しつつ別れた2人は「あのおばさんひっくり返るんやないかな」と楽しみにしながら換金所に向かう。「ハロー!」と当たり馬券を渡すと、おばちゃんは「ワオッ!」と期待通りにリアクションしてくれた。大吉は1番“RUAPEHU”の単勝で320ドルが1664ドルに、華丸は「1-3」で50ドルが800ドルになって返ってきた。おばちゃんが日本語で「オゲンキデスカ!?」と祝福してくれ、2人も「お元気ですありがとう」「お元気で!」と返して換金所を後にする。
大吉によると「ざっくり、2人で35~36万円は勝ってるんじゃないですか?」という思わぬ成果を土産に帰路へつき、『華丸・大吉26周年記念』特番はエンディングを迎えたのである。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)