財産をごっそりと持って行かれること、面倒な裁判で一族に迷惑をかけることなどを嫌い、富豪の男性が離婚を考えることはあまりないとも言われてきた中国。しかし時代は変わっているのだろう。40歳未満では中国No.1と言われた大富豪のZhou Yahui氏(39)が北京民事裁判所にて妻Li Qiongさんとの離婚を成立させた。
夫婦仲が狂い始めたのは今年に入り、Zhouさんがゲイやバイセクシャルなどの性的嗜好を持つ男性のための世界最大規模の出会い系アプリ『Grindr』の企業支配権を購入した時からとみられている。資産の一部をそんなアプリに投じ、あるいは閲覧に興じていたかもしれないZhou氏に妻が嫌悪感を募らせたと憶測する声は少なくない。
Zhou氏は中国オンラインゲーム大手の『北京崑崙万維科技(Beijing Kunlun Tech)』で巨万の富を成しており、その持ち株のうち日本円にして約1,122億円に相当する2億7,800万株をLiさんに譲ることで和解したとこのほど発表された。これにより同社の持ち株保有率はLiさんが26.4%、Zhou氏は34.5%まで減ったと『ブルームバーグ』は報じている。
富豪男性に要求する離婚慰謝料が吊り上がってきていることを思わせる近年の中国。『サウスチャイナ・モーニングポスト(scmp.com)』によると、2012年には上海の大手機械メーカー『三一重機有限公司(Sany Heavy Machinery)』の副社長であるYuan Jinhua氏が妻との離婚で日本円にして約367億円の慰謝料を支払い、当時も「あり得ない額」と人々を仰天させていた。
出典:http://shanghaiist.com
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)