人間の指にちょこんと留まるほど小さな猿「ピグミーマーモセット」。中国の富裕層の間で大変な人気となっているようだが…。『mashable.com』が伝えている。

尾を除いた体長が11～15センチと小さいピグミーマーモセットは、世界で2番目に小さな猿で「親指猿」とも呼ばれている。その体重はiPhoneよりも軽く、人間の指につかまる姿は非常に愛らしい。生息地は南米アマゾン川上流域であるが、森林の伐採により個体数が減少。国際自然保護連合（IUCN）が作成した「絶滅が危ぶまれる野生動物」のレッドリストにも登録されており、違法な手段での捕獲や取引が規制されている。

中国で宝石店を経営している自称“チェン”さんが、SNS『Weibo』に「春節のギフトはユキヒョウでもタンチョウでもなく、“ピグミーマーモセット”だ。ダイヤモンドに代わる最新のアクセサリーだよ」とアップしたことで今月10日、中国メディア『人民日報』に取り上げられた。“富裕層に人気のペット”として話題となる一方、男性への批判が集中。そのお値段、なんと3万元（約52万円）である。

中国でもピグミーマーモセットの売買は法律で禁じられているが、何らかの抜け道があるのだろう。住み慣れた森から連れ出され、輸送される途中でストレスから死んでしまう個体も多く、飼育の際には紫外線ライトが必須など特別なケアが必要だという。日本でもいくつかの動物園で一般公開されているが、安易にペットとして飼うのはお勧めできないとのことだ。

出典：http://sc.people.com.cn
（TechinsightJapan編集部　A.C.）