リュウさんは痙攣を起こし、心停止に陥っていた。医師はすぐに心肺蘇生を行い、リュウさんは「天津医科大学第二医院」へ搬送された。
リュウさんは集中治療室に10日間入院したものの、残念ながら10月31日に息を引き取った。同病院は、頭蓋骨内の腫瘍や出血による圧迫で小脳扁桃が逸脱し、大後頭孔(後頭骨にある穴)にはまり込む「大後頭孔ヘルニア」が死因であると発表した。
しかしリュウさんの家族は、レーザー治療の前に塗布した麻酔薬の量が多すぎたり、治療を施す面積が広すぎたことで死を招いたのではないかと疑念を抱いており、リュウさんの遺体を検視のために法医学鑑定機関に送った。
亡くなったリュウさんは、神経線維腫症を患っており、皮膚の至るところにカフェオレ斑と呼ばれる茶色の色素斑ができていたため、これまでも麻酔薬の軟膏を塗った上でレーザー治療を受けていた。ただ、2023年5月に9回目の治療を受けた後、リュウさんの病状は良くなるところかさらに悪化したため、レーザー治療は今回で最後にする予定だった。
妻を突然亡くしたリュウさんの夫は、11月19日に地元の記者に対して次のように語った。
「何も明らかになっていないのに、妻の死をこのまま見過ごすことはできません。私たちは彼女の本来の死因を突き止めなければなりません。また、私たちに起きた不幸な出来事が、他の人たちへの警鐘となることを願っています。」
なお、今回の件については「天津河西区衛生委員会」が介入を決定し、調査を開始することが明らかになっている。
画像は『福州新闻网 「27岁女子做祛斑手术10天后离世」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)