リリアンさんはすでに1時間ほどコモリザメと一緒に泳いでおり、船に戻ろうとしていた。ところが海の状態が良くなったため、「あと数回潜れるかも」と再び泳ぎ始めたところ、サメに噛まれて血が滲み出した。
「あの時、船からは魚が海に投げ込まれていたの。コモリザメは目が悪いので、私の脚を魚だと勘違いしたのよ」と語るリリアンさん。咬傷はそれほどひどくはなかったものの、細菌感染症に備えて抗生物質を服用しなければならず、数日間は患部に痛みがあったという。
なお、モルディブではサメの餌付けは禁止されているが、先月にはダイビングスポット「シャークタンク」でイタチザメによる襲撃事故が発生した。この時も餌付け中で、ダイバーは40針以上を縫う重傷を負っており、リリアンさんの動画には次のようなコメントが寄せられた。
「いい加減、サメに餌付けするのは止めようよ。」
「あそこはサメの生息地。次回は今回のような軽傷では済まないかもね。」
「コモリザメが人間を襲うことは滅多にない。あれはまさにキスだよ。でも他のサメだったらもっとひどい結果になっていただろう。」
「50頭ものサメと一緒に泳いでいたら、全てのサメに目を行き届かせるのは難しいだろうね。私はサメと一緒に泳ぐのは嫌だわ。」
「あなたは海の女王ではないし、ディズニー映画とは違う。あの環境下では、あなたは餌だよ。」
「他のサメたちが、あなたの血に寄ってこなくてラッキーだった。」
「コモリザメは人間の血に興味を示さない。自然の餌となる魚や海洋哺乳類の血液成分に引き寄せられるんだよ。」
「その傷は、素敵なタトゥーになるのでは?」
「コモリザメは強靭な顎を持っていて、エビ、イカだけでなく、甲殻類やサンゴもかみ砕いて食べるんだ。あなたは幸運だった。」
「とにかく無事で良かったよ。」
画像は『Lilian Tagliari Instagram「I know I will probably get a lot of “hate” in this video because」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)