「不慮の死」として対処されたことをペラ州警察署長が声明で発表した。
このニュースが報じられた後、SNS上では「男性はトラの縄張りに入り込んだのでは?」「妻の通報が遅すぎる」「襲撃当時は外が暗く、トラがまだ付近に潜んでいたため通報が遅れたのだろう」「これは怖い」「妻もトラウマを抱えてしまったことだろう」「どうかトラを殺さないで欲しい」といった声が寄せられた。
ところがこの襲撃から2日後、今度はクランタン州ジェリ地区の農場近くの寮の裏で、ミャンマー人男性(34)がトラに襲われる事件が起こった。友人が農場近くでトラが吠えるのを聞いたそうで、男性は太ももに重傷を負い、森の中で遺体で発見された。
クランタン州ではここ最近、少なくとも4人がトラの襲撃で死亡しており、当局は数日後「ジェリ地区に仕掛けた罠で2人を襲ったと思われるトラを捕獲した」と明かした。
マレーシアの野生動物を特集する『Malaysian Wildlife』のウェブページによると、マレー半島に生息する野生のトラ(マレートラ)の個体数は現在80~120頭ほどで、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストでは、絶滅危惧種に指定されている。開発や農地拡大、密猟などによる生息地の減少が原因で、人間を襲ったトラは射殺されたケースもあるものの、通常はサンクチュアリ(保護区)へ移送されることが多い。
ちなみにブラジルでは2022年、9歳の少年が学校のトイレのドアを開けたところ、野生のピューマに鉢合わせた。少年はトイレから逃げ出して助けを求めて無事だったが、当時のことを「ゼリーのように体がプルプル震えてしまった」と語っていた。
画像は『Majoriti 「[VIDEO] Ajal pergi ke tandas ketika Subuh, lelaki maut dibaham harimau di Gerik」』『Hilmi Abdullah Facebook「Sekejap tadi menerima video kiriman Kanda Idi Pok Di Pengarah Operasi」』『Berita Harian 「Harimau dipercayai membaham dua lelaki di Jeli dan Gerik masuk perangkap」(Foto ihsan pembaca)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)