マレーシア西部ペラ州で先月中旬の早朝、トイレに行こうとして外を歩いていた男性がトラに襲われて亡くなった。男性がトラに噛まれたまま茂みへと引きずられていく様子は、妻が目撃していた。悪夢のようなニュースをマレーシアのネットメディア『The Rakyat Post』などが報じた。
先月15日早朝、マレーシア西部ペラ州ゲリクで重機オペレーターとして働いていたアドナン・イスマイルさん(Adnan Ismail、54)がトラに襲撃され、命を落とした。
ペラ州に隣接するクランタン州出身のアドナンさんは、労働者がシェアするバガン・バラク(Bagan Balak)の寮で、料理人として働くタイ人の妻Aさんと一緒に暮らしていた。
その日、アドナンさんは午前5時から6時頃に目覚め、外のトイレに向かった。Aさんがトラの鳴き声を聞いて部屋のドアを開けたところ、アドナンさんが茂みの中に引きずられていくのを目撃した。
Aさんが警察に通報したのは午前8時25分で、現場には午前10時半頃、野生生物・国立公園局のスタッフ10名のほか、地元警察官、犯罪捜査局、ゲリク地区警察本部のチームが駆けつけ、捜索救助活動が始まった。
そして正午頃、捜索チームは寮から100メートルほど離れたところでアドナンさんを発見したが、左脚と首に深い傷を負っており、その場で死亡が確認された。遺体は検視のためにゲリク病院の法医学ユニットに運ばれ、