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writer : ac

【海外発!Breaking News】脳死の13歳娘から腎臓提供を受けた父、複雑な心境を吐露も「あの子は私の中で生き続ける」(米)<動画あり>

臓器移植について話をもちかけられると「命の贈り物ができれば」と苦渋の決断を下した。そしてショーンさんも、娘の腎臓を受け取ることに決めたのだった。

ショーンさんは娘から腎臓をもらうことは全く頭になかったそうだが、ディーマさんに「あなたの中にはいつも、あの子の一部が存在していることになるのよ」と言われ、一歩を踏み出す勇気が持てたという。

こうしてジョー・ディマジオ小児病院ではドナーに敬意を示す「見送りの儀式(オーナー・ウォーク、Honor Walk)」が行われ、家族は手術室の前でシマリアさんに最期の別れを告げた。シマリアさんが亡くなったのは2月3日のことで、6つの臓器が5人に提供された。

2月3日、ジョー・ディマジオ小児病院でドナーに敬意を示す「見送りの儀式(オーナー・ウォーク、Honor Walk)」が行われ、家族は手術室の前でシマリアさんに最期の別れを告げた(『USA TODAY 「‘You will always have a part of her in you’: Florida teen saves dad’s life with kidney」』より)

ショーンさんは娘の死後、24時間以内に腎臓を移植されたそうで、経過は順調だという。それでも「今も複雑な心境であることには変わりない」と明かし、次のように述べた。

「よく『腎臓が見つかってよかったね。おめでとう』と言われるんだけどね。彼らは代償の大きさを理解していないと思う。娘から腎臓の提供を受けたことに関しては、罪悪感だけでなく『自分が幸せになってはいけないのではないか…』と感じることがあるからね。」

「でも娘は私のヒーロー。今は『娘の一部が私の中で生きている』ということだけを考えて生きている。そう思うことで幸せな気持ちになるからね。」

5人の父だったショーンさんの家族。シマリアさん(左から3番目)は陽気で頑張り屋で健康で自慢の娘だったという(『USA TODAY 「‘You will always have a part of her in you’: Florida teen saves dad’s life with kidney」(Memorial Healthcare System)』より)

なお移植手術を行ったリンダ・チェン医師(Dr. Linda Chen)は、「私はこれまでに2000もの臓器移植手術を手がけてきましたが、父が我が子から腎臓を贈られるというこのケースには、感傷的になってしまいます。心に響くから」と涙を流して述べつつも、「ドナーの存在はとても大切」と続け、希望の光をもたらす命の贈り物である臓器移植の重要性を訴えた。

「ヒーロー」と書かれたブレスレットを着けたシマリアさんと両親。ショーンさんは「『娘の一部が私の中で生きている』ということだけを考えて生きているよ。そう考えると幸せな気持ちになるからね」と述べていた(『USA TODAY 「‘You will always have a part of her in you’: Florida teen saves dad’s life with kidney」(Memorial Healthcare System)』より)

ちなみにアメリカでは、2022年だけで5600人が臓器移植を待ちながら死亡しているそうで、昨年2月には腎臓移植手術後に初めて、娘(25)がドナーであったことを知った男性(60)が話題となっていた

画像は『USA TODAY 「‘You will always have a part of her in you’: Florida teen saves dad’s life with kidney」(Memorial Healthcare System)』『Delayne TikTok「watch my dad find out that I was his anonymous kidney donor after keeping it a secret for 8 months」』『Jenny Burns Instagram「So much to be grateful for this Thanksgiving!」』『ABC News 「Mom hears late son’s heart beat in 14-year-old boy for 1st time」(Louisiana Organ Procurement Agency (LOPA))』『Joann Jackson Bogard Facebook「Our hero saved 5 lives!」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

ディーマさんに「あなたの中にはいつも、あの子の一部が存在していることになるのよ」と背中を押され、ショーンさんは娘から腎臓をもらう勇気が持てたという(『USA TODAY 「‘You will always have a part of her in you’: Florida teen saves dad’s life with kidney」(Memorial Healthcare System)』より)

「娘から腎臓の提供を受けたことに関しては、罪悪感や自分が幸せになってはいけないのではないか…と感じることがある」と語るショーンさん(『USA TODAY 「‘You will always have a part of her in you’: Florida teen saves dad’s life with kidney」』より)

2023年2月、腎臓移植手術を受けた米ミズーリ州在住の男性。ドナーは匿名と聞いていたが、手術後にそれが娘だったと分かり、涙を流していた(『Delayne TikTok「watch my dad find out that I was his anonymous kidney donor after keeping it a secret for 8 months」』より)

米テキサス州在住の女性は2022年6月、プールで溺れて回復が見込まれなかった1歳息子の臓器提供を決断。その1年4か月後、息子の心臓を受容した男児と対面し、移植された心臓の音を初めて聴いた(『Jenny Burns Instagram「So much to be grateful for this Thanksgiving!」』より)

米ルイジアナ州で2020年に息子を亡くして臓器提供を決断した母親。2022年5月、息子の心臓を受容した14歳の少年の鼓動を初めて聴いた(『ABC News 「Mom hears late son’s heart beat in 14-year-old boy for 1st time」(Louisiana Organ Procurement Agency (LOPA))』より)

米インディアナ州の病院で2019年5月、脳死状態の15歳少年が臓器ドナーに。少年は病院の廊下で医師やスタッフ、家族、友人らに見送られ、手術室に向かった(『Joann Jackson Bogard Facebook「Our hero saved 5 lives!」』より)

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