夫が運転する車の助手席で、パニック状態の妻が赤ちゃんを出産する瞬間を捉えた動画が話題となっている。思わず息を呑むような命の誕生の瞬間は2015年7月に撮影されたもので、今年2月になってYouTubeチャンネル『Newsnercom』などが伝えて再び注目された。
米テキサス州ヒューストン郊外レイク・ジャクソンで暮らすリーシャさん(Lesia、当時22歳)は2015年7月、第3子出産のため、夫ジョナサン・ペティジョンさん(Jonathan Pettijohn、以下ジョンさん、当時24歳)の運転で、車で約1時間15分の距離にあるヒューストンの産院「ベイエリア・コミュニティ・バース・センター(Bay Area Community Birth Center)」へ向かった。
ところが45分ほど車を走らせた頃、リーシャさんは「赤ちゃんが産まれてしまう」と直感し、ジョンさんに「カメラを回してくれないか」とお願いしたという。
そこでジョンさんは、車を運転しながらアクションカメラ「GoPro」で撮影を開始。なんとその数分後には、男児ジョサイア君(Josiah)が誕生した。
当時の動画では、大きなお腹のリーシャさんが陣痛に苦しんで唸り声をあげており、しばらくすると「破水したわ。破水したのよ」と呆然としている。
そんなリーシャさんに対して、ジョンさんは「オーライ」と冷静に答えるが、リーシャさんはその後、悲鳴にも似た叫び声をあげ、「オーマイガー」と言って震え始める。そして「ものすごく痛むのよ」と天を仰いで痛みに耐え、「(産院に)行ってちょうだい」と呟いている。
するとジョンさんは、落ち着いた優しい声で「ズボンを下ろしたほうがいい?」と質問するが、リーシャさんはこう答えて叫び続ける。
「分からないわ…。でも私はズボンを下ろすことができない。できないの…。」
「オーマイガーシュ。赤ちゃんが出てくるわ。出てくるわよ!」
苦しむ妻にジョンさんは、ズボンを下ろそうとして手を伸ばし、頼まれてシートベルトを外しているが、