ブラジル中西部マットグロッソ州クイアバにあるアパートのエレベーター内で16日未明、小さな命が誕生した。赤ちゃんを産んだ女性は2時間前から陣痛が始まり、家族と一緒に病院に向かうところだった。ブラジルネットメディア『G1』などが当時の動画とともに伝えている。
16日午前2時18分、歯科医師のバーバラ・トリンダデ・パソス・カセラさん(Barbara Trindade Passos Casela、34)が、自宅アパートのエレベーターの中で赤ちゃんを出産した。バーバラさんにとって2人目の出産で、妊娠37週4日だった。
「夜中に陣痛が始まり、夫に『赤ちゃんが産まれそう』と伝えたの。そして病院に向かう前、夫に最後の妊婦姿を撮影してもらったわ」と語るバーバラさん。夫ラエルシオ・アマーロ・アウヴェスさん(Laercio Amaro Alves)はその後、近くに住むバーバラさんの母、男きょうだい、隣人に連絡し病院に向かうことを知らせたという。
バーバラさんはその夜のことを「陣痛の間隔がどんどん短くなるのを感じていた」と明かすと、次のように振り返った。
「トイレに行くと陣痛があり、その後リビングに行くとまた陣痛があったわ。そしてなんとか玄関のドアまで辿り着くと、また痛みに襲われたの。それでもエレベーターに乗り、降りた瞬間、私は母と夫にこう言ったの。『行かないで! 産まれそうなの!』とね。そしてエレベーターの中に戻るとすぐ、娘が誕生したの!」
なお当時の動画では、立ったままのバーバラさんが前かがみになり、