約2か月前、病院に向かう車の助手席で出産した女性が先月、TikTokで出産秘話をシェアしたところ、2週間の再生回数が1100万回を超えた。動画は“産み落とされた”赤ちゃんが母親のズボンの中でうごめく様子、病院までの道のり、さらに兄姉との対面などを捉えた短編ドキュメンタリーで、家族を応援する前向きなコメントが多数寄せられた。米ジョージア州アトランタのネットメディア『FOX 5 Atlanta』などが夫妻のインタビューを交えて伝えた。
ジョージア州アトランタに住むデシャイ・ファドさん(Deshai Fudd、23)は昨年11月29日、病院へ向かう車の助手席で赤ちゃんを出産した。
当時妊娠38週だったデシャイさんはその日、早朝から陣痛があったものの「まさか、車内で赤ちゃんが産まれるなんて考えてもいなかったのよ」と明かし、クレイジーな赤ちゃんの誕生について次のように語った。
「実は上の娘(4)と息子(2)は、陣痛から出産まで時間がかかったの。特に息子は陣痛から3日後の出産でね。だから3人目もまだまだ余裕だろうと油断していたのよ。」
「夫は朝早くから警備員の仕事が入っていて、私は『まだ産まれそうにないから、何かあったら連絡するわ』と言って送り出したわ。でも夫は私のことが心配で、仕事を切り上げて早く帰宅したの。ちょうど陣痛が始まって5時間くらい経っていたから、そのまま病院に向かうことにしたのよ。」
ところが夫ロストンさん(Loston、25)が運転を始めて10分後、デシャイさんが破水してしまう。しかも病院までは最低でも20~25分はかかる高速道路上でのことで、夫妻はパニックに陥った。
「破水したと思ったらすぐに、何かがズボンの中で破裂したみたいだったわ。それでロストンに『ズボンの中をチェックしてくれない!』と聞くと、彼は『それは赤ちゃんじゃないのか?』って言うのよ!」と当時を振り返るデシャイさん。赤ちゃんは泣き声をあげなかったものの、ズボンの中でモゾモゾと動いていたそうで、