旅行先で思い出の一つとして自撮りしたアメリカ在住の女性は、その写真に違和感を覚えた。心配になり、旅行後に病院で検査を受けると、脳腫瘍があることが発覚した。本人にしか分からないほどの小さな違和感だったが、すぐにかかりつけ医に相談したことで脳腫瘍を発見することができたのだ。また女性は、脳腫瘍の他にも腫瘍ができやすいという特殊な体質も明らかになったという。米ニュースメディア『FOX 13 Tampa Bay』などが伝えた。
今から8年前の2016年、メーガン・トラウトワインさん(Megan Troutwine、33)はいとこのトニー・マルティネスさん(Tony Martinez)が住むニューヨーク市ハーレムへ遊びに来ていた。観光地として人気の複合施設であるロックフェラー・センターを訪れたメーガンさんは、記念に自撮りした。
撮影した写真を確認してみると、わずかではあるが片方のまぶたが垂れ下がっていることに気付いた。本人にしか分からないようなわずかな異変だったが、不安を感じたメーガンさんは、帰宅してから神経科医に予約を入れた。
そしてMRI検査を受けると、髄膜腫と呼ばれる脳腫瘍があることが判明した。メーガンさんは、「髄膜腫は脳腫瘍の中でも最も多い種類のものですが、診断を聞いた時は辛かったですね」と当時を振り返る。というのも、メーガンさんはランナーとして熱心にトレーニングを行っていたそうで、治療のためにそのトレーニングをやめなければならなかったからだ。
髄膜腫はほとんどが良性であり、メーガンさんの場合も良性ではあったが、急速に成長していることが分かり、「モーフィットがんセンター(Moffitt Cancer Center)」で直ちに摘出手術を受けることになった。手術は2度行われ、数十回の放射線治療も受けた。認知機能や記憶喪失などの影響も出て「『私はもっとできるはず、もっと賢いはず』と思ってしまい、辛かったです。そんな中でも、寛大に受け入れることを学ぶ機会にもなりました」と、メーガンさんはポジティブに捉えて治療に励んだ。
しかし治療中、