昨年9月、イギリスで暮らすある妊婦の胸部から巨大な腫瘍が発見された。当時妊娠32週だった女性はたびたび息苦しさを感じたり、動くと咳き込むようになったため病院でレントゲン検査を受けたところ、心臓の横に約11センチの腫瘍が見つかったという。そして女児を出産後に詳しい検査を受けた結果、それが悪性腫瘍の一種である「非ホジキンリンパ腫」であることが明らかになった。女性は「妊娠により臓器が押し上げられたことで腫瘍の存在に気がついた」と話している。『The Mirror』が伝えた。
英バッキンガムシャー州で暮らすゾーイ・プラスティラスさん(Zoe Plastiras、23)は悪性腫瘍の一種である「非ホジキンリンパ腫」を患っている。
昨年9月10日、当時妊娠32週だった彼女はたびたび息苦しさを感じたり、動くと咳き込むようになったためNHS(国民保健サービス)の111番(医療に関する無料の電話相談)に相談したところ、救急病院へ行くようアドバイスを受けたという。
ゾーイさんは当時の状況をこのように振り返った。
「妊娠32週目に入ってから息苦しさが続き、動くと咳が出るようになってNHSに相談すると救急車で病院に行くように言われました。そして仕事を終えてから病院でレントゲンと血液検査を受けた結果、心臓にわずかな異常があると告げられたのです。その日は自宅に戻ったのですが、翌朝私とパートナーのジョー(Joe)が病院からの不在着信電話で目を覚ますと、病院から数回不在着信電話の履歴があり、すぐに病院の循環器科に行くようにとのメッセージが残されていたんです。」
「病院に着いてからもう一度検査を受けた時、スタッフが私に何か隠しているように思えたんです。それで全てを知りたいと申し出ると、看護師から『胸にグレープフルーツ大の腫瘍が見つかり、癌の検査をすることになりました』と告げられました。それを聞いた私とジョーは本当にショックで…最悪だったあの日のことは忘れることができません。」
その後、外科医によるエコー検査を受けた時に初めて腫瘍を見たというゾーイさんは、