何気なく撮った我が子の写真を見返していた母親が、息子の片目だけが白く反射していることに違和感を覚えて病院へ連れて行くと、“網膜芽細胞腫”という目のがんであることが判明した。7年前にがんを診断された男の子は現在も治療を続けているといい、母親は『Fox News』のインタビューに応じ「いつもと違うことがあれば迷わず病院へ連れて行って」と訴えた。
米ジョージア州ゲインズビル在住のジョジー・ブリュワー・ロックさん(Josie Brewer Rock、41)は当時、生後3か月だった息子アシェル君(Asher)の姿をiPhoneで撮影していた。可愛い我が子を思い出に残す何気ないこの行動が、アシェル君の命を救うことになった。
撮影中、部屋の光の加減が変わったことにより自動でフラッシュが光ったという。通常はフラッシュを焚いて写真を撮ると人間の目は赤く光る。ところが写真を見返すと、アシェル君の右目だけが白く光っていることにジョジーさんは気付いた。
分娩室で看護師として働くジョジーさんは、この症状に心当たりがあった。目の中に発生するがんの一種である、“網膜芽細胞腫”を発症している場合に同じ現象が見られるという。
ジョジーさんは「これはがんだとすぐに分かりました。控えめに言ってもゾッとした瞬間でしたね。だってアシェルはまだ生後3か月の赤ちゃんだったんですよ」と当時の心境を明かした。
信じたくない気持ちで溢れ、プロ用のカメラで何枚か写真を撮って確認のためにも同僚の看護師に尋ねてみると「照明のせいじゃないの?」と言われたそうだ。
それでも疑うことができずにいたジョジーさんは、アシェル君を小児科医のところへ連れて行った。ジョジーさんは「検査をした後、医師の顔から血の気が引いていったのを覚えています。医師が電気を消してアシェルの目を見て『何かおかしい』と言っていました」と診察の様子を話す。
そしてジョジーさんの悪い予感は的中してしまい、