キャサリン皇太子妃のために花束を贈られる場面もあった。
さらにホロコーストの生存者レネー・ソルトさん(94)が、皇太子と対面し「奥様がお元気だったら、きっとこの場所に来てくれたでしょう。彼女の姿が見られなくて、とても寂しいです。どうか私からのお見舞いの気持ちを伝えてください」と皇太子妃への思いを伝えた。
レネーさんはナチスの強制収容所での体験を回想すると、皇太子から「どのように乗り越えたのですか」と尋ねられて、「簡単ではなかったわ。でも、どうにか生き延びたのよ」と答えた。
続けてレネーさんは、ここ数か月間の反ユダヤ主義の高まりについて、第二次世界大戦中のナチス以来、最悪のものだと語った。そして、これにより家族がどのような影響を受けたかについても話した。
すると皇太子はレネーさんの手を握り、「こんなことになってしまい、本当に残念です。きっと状況は良くなります」と伝えた。
皇太子はユダヤ人の学生達の議論に参加した際、「反ユダヤ主義は社会に存在しません。前にも言いましたが、もう一度言います」と彼らのコミュニティに対するヘイトの高まりを非難した。そして、「キャサリンも私も、今朝みなさんが雄弁に語ってくれた、反ユダヤ主義の台頭を非常に懸念しています」と付け加えた。
訪問後、ユダヤ人学生連合会長のエドワード・アイザックスさんは、ウィリアム皇太子のことを「盟友」だと称賛した。
画像は『The Prince and Princess of Wales Instagram「At the Western Marble Arch Synagogue this morning to see and hear about the invaluable work of the Holocaust Educational Trust @holocaustuk」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)