海外発!Breaking News

writer : tinsight-masumi

【海外発!Breaking News】ボールにしがみつき水面に浮かんで遊ぶトラ、劣悪な環境から救われた今の姿が幸せそう(タイ)<動画あり>

自然に近い環境で動物たちを飼育している。多くの人に笑顔をもたらしたマルアイも、以前はプーケット動物園であまり良いとは言えない環境で過ごしていたようだ。

テックインサイト編集部では、マルアイが同動物園でどのような扱いを受けていたのかについてWFFTのローラさん(Laura)にうかがったところ、次のように明かしてくれた。

「マルアイは2022年にプーケット動物園から救出された9頭のうちの1頭です。マルアイたちは、この動物園でとても狭い檻の中で飼育されており、身動きできないほどの短い鎖で首を繋がれ、来園客が写真撮影するための“道具”として扱われていました。ちなみに私たちは最近、タイ北部のトラ牧場からさらに14頭のトラを救出したんですよ。」

写真はマルアイと一緒に救出された“スス(Susu)”。プーケット動物園でトラたちは短い鎖に繋がれていた(画像は『Wildlife Friends Foundation Thailand 2022年7月21日付YouTube「Phuket Zoo Tiger and Bear Rescue」』のスクリーンショット)

ローラさんによると、マルアイの救出後、プーケット動物園は新型コロナウイルスのパンデミックの影響で閉鎖されたそうだ。また、2022年12月22日にタイのニュースメディア『Thaiger』が伝えたところによると、同動物園とWFFTは動物たちの飼育状況などをめぐって何度も対立していたという。

プーケット動物園で来園客が写真撮影するための“道具”として扱われていたベンガルトラのスス(画像は『Wildlife Friends Foundation Thailand 2022年7月21日付YouTube「Phuket Zoo Tiger and Bear Rescue」』のスクリーンショット)

その後、動物園が閉鎖に追い込まれると、外部から骨や毛皮目的で動物を売って欲しいとのオファーが舞い込むようになった。しかし同動物園はこのオファーを受けず、動物たちの命を守るべく安全な飼育環境を探そうとしていたこともあり、のちにWFFTと和解するに至ったそうだ。

同動物園から救助されたマルアイを含む9頭のトラたちは、WFFTが管理する17エーカー(東京ドーム約1.5個分に相当)の森林に覆われた土地でのびのびと暮らしている。

画像は『Yon 2023年12月31日付X「Comelnya Maybank relex sambut new year」』『Wildlife Friends Foundation Thailand 2022年7月21日付YouTube「Phuket Zoo Tiger and Bear Rescue」』『The Daily Star 2022年7月9日付「Hungry lions left to eat their own tails as cruel zoo owner goes on the run」(Image: Newsflash)』『The Sun 2020年12月1日付「LOVING TOUCH ‘World’s loneliest elephant’ tenderly touches trunks with a female for first time in 8 years after Cher’s rescue mission」(Credit: AP:Associated Press)、2020年6月29日付「‘LETTING ITSELF DIE’ Pictures of neglected seal with seaweed growing all over its fur at ‘cruel’ zoo in Spain spark outrage」(Credit: AnimaNaturalis)』『Independent.ie 2022年11月2日付「Visitors rushed to safety as five lions escape from enclosure at Sydney zoo」』『Oddity Central 2021年3月15日付「Controversial Hotel That Offers 24/7 View of Captive Polar Bears Draws Criticism」(Photo: China News Service)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

2022年7月、メキシコの動物保護施設が閉鎖に追い込まれた。ストレスなどで尻尾をかじったり、餓死寸前で立つこともできないライオンを捉えた施設内部の告発動画が決め手になったという(画像は『The Daily Star 2022年7月9日付「Hungry lions left to eat their own tails as cruel zoo owner goes on the run」(Image: Newsflash)』のスクリーンショット)

パキスタンの動物園でひとりぼっちだったゾウ。動物福祉団体らが動き、2020年11月にカンボジアの野生動物保護区に搬送され、8年ぶりに他のゾウと触れ合っていた(画像は『The Sun 2020年12月1日付「LOVING TOUCH ‘World’s loneliest elephant’ tenderly touches trunks with a female for first time in 8 years after Cher’s rescue mission」(Credit: AP:Associated Press)』のスクリーンショット)

オーストラリアの動物園で2022年11月、ライオン5頭が展示エリアから脱走。宿泊体験プログラムの参加者が避難し、恐怖を味わっていた(画像は『Independent.ie 2022年11月2日付「Visitors rushed to safety as five lions escape from enclosure at Sydney zoo」』のスクリーンショット)

中国で2021年3月にオープンした、世界初の“ホッキョクグマのホテル”。各部屋から24時間、ホッキョクグマを観察できるということだったが、動物愛護家らから抗議の声が殺到していた(画像は『Oddity Central 2021年3月15日付「Controversial Hotel That Offers 24/7 View of Captive Polar Bears Draws Criticism」(Photo: China News Service)』のスクリーンショット)

スペインの動物園で2020年、飼育放棄されたアザラシの様子が撮影された。体一面に藻が生えてしまった姿に動物園への非難の声が殺到していた(画像は『The Sun 2020年6月29日付「‘LETTING ITSELF DIE’ Pictures of neglected seal with seaweed growing all over its fur at ‘cruel’ zoo in Spain spark outrage」(Credit: AnimaNaturalis)』のスクリーンショット)

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