オーストラリアのシドニーにある動物園で、ライオン5頭が展示エリアから脱走した。動物園は一時閉鎖されることとなり、園内は緊迫した空気に包まれた。動物園の広報担当者によると、すべてのライオンが保護され、ケガ人は1人も出なかったという。『The Washington Post』などが伝えている。
オーストラリアのシドニーにあるタロンガ動物園で11月2日、オスのアフリカライオン“アト(Ato)”と子ライオン4頭が展示エリアから逃げ出した。
当時のタロンガ動物園では「うなり声といびき(Roar and Snore)」という宿泊体験プログラムを開催していた。このプログラムは、サファリスタイルのテントで動物の鳴き声を聞きながら一晩を過ごすというものである。5頭のアフリカライオンが逃げ出したことで、プログラムの参加者は早朝に動物園のスタッフによって起こされ、急いでその場を離れることとなった。
プログラムに参加したマグヌス・ペリさん(Magnus Perri)が地元メディアに語ったところによると、動物園のスタッフは「テントから出て逃げてください。今すぐ来て、持ち物は置いていってください」と言いながら、テントエリアへ走ってきたという。ペリさんは「最初は訓練だと思ったが、すぐにもっと深刻な問題があることに気づいた」と明かしており、