キャサリン皇太子妃が2人の少女とともにテープカットを行い、その後は建物の中を見学した。
英メディア『The Mirror』によると、皇太子妃はまず、新病棟に飾るアートワークをデザインするコンペで優勝したエラ・モスちゃん(Ella Moth、9)と対面した。
エラちゃんは、2021年に他界した父親ピアーズさんが「星になった」と話しており、父親への思いを込めて宇宙をテーマにした絵を描いたという。ピアーズさんは亡くなるまで、ガイズ病院で脳腫瘍の治療を受けていた。
皇太子妃が「自分のデザインが壁に飾られて、ほかの子ども達のインスピレーションになることを、どう感じている?」と聞くと、エラちゃんは「こんなことが起こるなんて、思ってもいなかった!」と答えた。
さらに皇太子妃はこの日、両親から虐待を受けたことで両脚を失ったトニー・ハジェル君(Tony Hudgell、9)と再会を果たした。
養子縁組して新たな家族のもとで暮らすトニー君は、自分の命を助けてくれたエヴェリーナ・ロンドン小児病院を支援するため、2020年6月にクラッチ杖(前腕固定型杖)を使いながら30日間で6マイル(約10キロ)を歩き、160万ポンド(約2億9700万円)以上の寄付金を集めた。
その後、キャサリン妃は募金活動をしたトニー君に感謝の手紙を送っており、2021年にウェストミンスター寺院で主催したクリスマス礼拝にもトニー君を招待した。当時、ウィリアム王子とキャサリン妃は、トニー君と長い間会話を楽しんでいたと報じられた。
画像は『The Prince and Princess of Wales 2023年12月5日付Instagram「Proud to be the Patron of Evelina Children’s Hospital and to open the new Children’s Day Surgery Unit this afternoon.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)