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writer : ac

【海外発!Breaking News】浅瀬に迷い込んだクジラを触る海水浴客に「ハラスメント」と怒りの声(豪)<動画あり>

その翌日、パース南に位置するロッキングハム・ビーチの沖合、50~70メートル付近にいるのが確認された。

パース南に位置するロッキングハム・ビーチに移動し、再び浅瀬に入り込んだクジラ。ボートと衝突し、危険を回避するために避難してきたのかもしれないという(画像は『Australian Broadcasting Corporation 2023年12月11日付「Sperm whale stranding in Rockingham brings crowd to beach as authorities consider euthanising animal」(Supplied: DBCA)』のスクリーンショット)

2日間で2度も浅瀬に入り込んだこのクジラについて、「生物多様性・保全・アトラクション省(Department of Biodiversity, Conservation and Attractions、以下DBCA)」は、「個体は全長15メートル以上、体重30トン以上で、休息する場所を探していたのかもしれない」と明かし、同省スワン沿岸地区マネージャー、マーク・カグリーさん(Mark Cugley)は次のように語った。

「あの個体は今月10日、ボートと衝突した。それで危機を回避し、再び岸に近づいてきたのかもしれない。ただ11日の朝には砂州の上にいるのが確認されていて、そこから移動できなければ安楽死させなければならないだろう。」

なおDBCAの科学コーディネーター、ケリー・ウェープルズ博士(Dr. Kelly Waples)は、「普段は海中にいるクジラが砂州の上にいるということは、30~35トンの体重が内臓を押し潰しているということ。これだけの圧がかかるということはとても悪い状況だ」と述べ、クジラがかなり弱っていることを指摘した。

さらにDBCAは、弱っているクジラを目当てにサメが寄ってくる可能性もあるとしてビーチを閉鎖して監視を続けており、11日午後には日焼けや水ぶくれを最小限に抑えるためにボートからホースを使ってクジラに水をかけ始めたそうだ。ただし、動物の福祉を最優先に考え、苦しみが続くようであれば安楽死させるという。

日焼けや水ぶくれを最小限に抑えるためにボートからホースでクジラに水をかけるDBCAのスタッフ。このままの状態が長く続けば安楽死させるという(画像は『Australian Broadcasting Corporation 2023年12月11日付「Sperm whale stranding in Rockingham brings crowd to beach as authorities consider euthanising animal」(ABC News: Nicolas Perpitch)』のスクリーンショット)

ちなみに「クジラ・イルカ保全協会(Whale and Dolphin Conservation)」によると、浅瀬に1頭でやって来るクジラの原因は老齢、病気、怪我、方向感覚を失ったことなどが挙げられるそうだ。

画像は『NEWS9 Live 2023年12月12日公開 YouTube「Super Exclusive: “Rare Encounter: Majestic Whale Joins Swimmers at Australian Beach!”」』のサムネイル、『Australian Broadcasting Corporation 2023年12月11日付「Sperm whale stranding in Rockingham brings crowd to beach as authorities consider euthanising animal」(Supplied)(Supplied: DBCA)(ABC News: Nicolas Perpitch)』『Texas Marine Mammal Stranding Network 2022年4月13日付Facebook「The dolphin in these photos stranded alive on Quintana Beach,」』『TMZ 2023年8月24日付「BABY DOLPHIN FOUND DEAD After It Was Used For Instagram Photo-Op」(WJXT)』『Saken Dildakhmet 2020年7月8日付Instagram「За жестокое обращение с тюленем люди будут привлечены к ответственности」』『RSPCA Frontline 2021年10月26日付X「#GreatYarmouth more thoughtless humans approaching,」「Warning Graphic Footage」』『Coconuts Jakarta 2020年7月7日付「A Whale Lotta Love: North Sulawesi residents smother beached baby orca with hugs and kisses」(Facebook/Meiva Pontoh)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

米テキサス州で2022年4月、浜辺に打ち上げられたイルカが人間のハラスメントによって命を落とした。群衆がイルカと一緒に泳ごうとしたり、背中に乗って泳ぐなど信じられない行動に出たという(画像は『Texas Marine Mammal Stranding Network 2022年4月13日付Facebook「The dolphin in these photos stranded alive on Quintana Beach,」』のスクリーンショット)

米フロリダ州の海岸で今年8月、イルカの赤ちゃんの死骸が発見された。このイルカは、SNSで拡散された写真に写る19歳の男性が抱いている個体と一致していた(画像は『TMZ 2023年8月24日付「BABY DOLPHIN FOUND DEAD After It Was Used For Instagram Photo-Op」(WJXT)』のスクリーンショット)

カザフスタンで2020年7月、浅瀬にやってきた1頭のカスピカイアザラシが、観光客とみられる大人たち数人に長い棒で叩かれていた(画像は『Saken Dildakhmet 2020年7月8日付Instagram「За жестокое обращение с тюленем люди будут привлечены к ответственности」』のスクリーンショット)

英ノーフォーク州のビーチで2021年10月、瀕死のアザラシを群衆が取り囲む姿が捉えられる。アザラシに石を投げつけたり、写真を撮ったりする者もいたという(画像は『RSPCA Frontline 2021年10月26日付X「#GreatYarmouth more thoughtless humans approaching,」「Warning Graphic Footage」』のスクリーンショット)

インドネシアのビーチの浅瀬に2020年6月、迷い込んで座礁したシャチの赤ちゃん。若者らはシャチにキスをしたり抱き締めたりしており、「なんて愚か」と非難の声があがっていた(画像は『Coconuts Jakarta 2020年7月7日付「A Whale Lotta Love: North Sulawesi residents smother beached baby orca with hugs and kisses」(Facebook/Meiva Pontoh)』のスクリーンショット)

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