米テキサス州で今月10日、浜辺に打ち上げられたイルカが人間のハラスメントによって命を落とした。海洋哺乳動物のレスキューや研究などの活動で知られる非営利団体「テキサス海洋哺乳動物ストランディングネットワーク(Texas Marine Mammal Stranding Network)」が13日、Facebookに写真を投稿したことで明らかになった。怒りの声とともに『KHOU 11』などが伝えている。
テキサス州のクインターナビーチで10日夕方、浜辺に打ち上げられたメスのイルカが死亡した。イルカを取り囲んだ群衆が海に戻そうとした際に、イルカと一緒に泳ごうとしたり、背中に乗って泳ぐなど信じられない行動に出たという。
弱ったイルカはその後、再び浜辺に打ち上げられて群衆に囲まれ、連絡を受けたレスキュー隊が到着する前に息絶えたという。「テキサス海洋哺乳動物ストランディングネットワーク(以下、TMMSN)」のFacebookには浅瀬で口を大きく開けたイルカが多くの人に囲まれる写真が投稿されており、イルカが苦しんでいるのは一目瞭然だ。
TMMSNは「こういったハラスメントは動物にストレスを与えるだけでなく、動物と触れ合う人々も危険に晒します」と説明し、こう続けた。
「イルカへのハラスメントは違法であり、捕まって有罪となれば罰金が科せられたり懲役刑になります。打ち上げられたイルカやクジラを見た場合は海に戻す、一緒に泳ぐ、遊ぶ、取り囲むことはせずにホットライン『1-800-9MAMMAL』に連絡するようお願いします。」
なおテキサスA&M大学ガルベストン校の海洋生物学者クリストファー・マーシャル氏(Christopher Marshall)は、