病院に向かう車の中で女児を出産したイギリス在住のある女性は、大量出血のため病院に緊急搬送された。女性が病院で治療を受けている間、車は血まみれのまま現場に放置されていたそうで、発見した警察官から「重大犯罪が発生したのではないか」と心配されたという。英ニュースメディア『Metro』などが伝えた。
英グロスターシャー州フォレスト・オブ・ディーンで暮らすエミリー・キャスリーンさん(Emily Kathleen、29)は9月7日、病院に向かう車の中で長女パイパーちゃん(Piper)を出産した。
エミリーさんが最初に陣痛を感じたのは妊娠39週目を迎えた9月6日未明のことで、彼女はパートナーのジェイクさん(Jake、32)が運転する車で「グロースター病院(Gloucester Hospital)」へ向かったが、しばらくして痛みが遠のいてしまったため午前9時に一旦自宅に戻ることにした。
そして翌7日の午前1時頃に破水し、再び病院に向かったが間に合わず、ジェイクさんの介助のもと午前1時35分に女児を出産した。
エミリーさんは当時の状況について、このように振り返っている。
「起こらないでほしいことに限って、必ずその通りになるものです。しかも最悪のタイミングで。家に戻ったその晩に、本格的な陣痛が始まってしまったのです。私たちは病院から車で約50分の場所に住んでいるので、出産まで間に合わない可能性があることは分かっていました。破水後、自宅を出て20分ほど走ったところで赤ちゃんが降りてきたので、私はジェイクに『いきむから車を停めて』と言いました。2人目のお産が早く進むことは知っていましたが、こんなにも早いなんて…。そして誰もいない真っ暗な場所に車を停めて助産師に連絡して、その数分後には娘が生まれたのです。無痛分娩ではなかったのでとても不安でしたが、ジェイクのサポートは素晴らしく、ちょうど出産している姿が車のサンルーフに映って見えていたので、私も赤ちゃんが出てくる瞬間を見ることができました。」
その後、目印となるレストラン「Toby Carvery」の駐車場に車を移動し、