「ワオ! みんなはこんな景色を見ていたんだ!」と驚きながらも笑顔で周囲を見渡していたという。
その後、クリスティーナさんは特別に休み時間を設け、ジャロン君が屋外用のメガネを試せるようにクラスのみんなと外に出た。クリスティーナさんは「とても素晴らしい瞬間でしたね。ジャロン君はずっと笑顔で、あの笑顔は忘れられないわ」と振り返った。
またリンジーさんも、次のように語っている。
「クラスメイトたちの溢れるほどの思いやりと、ジャロンの名前を呼んで弾けるような笑顔を見せる子どもたちを目の当たりにして、決して忘れられない瞬間になりました。母親として、子どもの“初めて”に立ち会いたいと思うものです。初めての一歩や初めての言葉、初めてのアイスクリームの味などと同じような瞬間を見ているようでした。けれど私たちは、プレゼントの反応を期待する子どもたち、そして友達の“初めて”に立ち会う子たちに囲まれ、愛に溢れる瞬間にいたのです。」
「多くの子どもたちがお小遣いを持参し、寛大なプロジェクトで一つになったことは、世界にはまだ善良さがあり、次世代の心には善意さがあると私は思います。このことは家族でも話していますよ。ジャロンは真の友情とは何なのか、周囲を思いやる心とは何なのかを目の当たりにしたと思います。この日のことを胸に刻み、ずっと忘れないでいて欲しいですね。」
メガネをプレゼントしてもらったジャロン君は、「僕のためにこんなことをしてくれる友達がいて、これこそが真の友達なんだと知ることができてとても嬉しいです」とクラスメイトたちの行動に感激していた。
ジャロン君は今後、新しく色の認識を覚え直すことになる。これまで草の色を“赤”と答えていたジャロン君にとって、覚え直すことは新たな挑戦になるが、すでにクラスメイトが暗記カードを作るなどサポートしているという。原色から始め、原色を混ぜ合わせた二次色も順番に覚えるため、一緒に取り組んでいくそうだ。
なおテックインサイト編集部では「Glenhope Elementary School」に、ジャロン君のために資金を集めたことで学校全体に与えた影響や、ジャロン君とクラスメイトの友情についてうかがうべく取材を申し入れている。
画像は『NBC 5 Dallas-Fort Worth 2023年10月20日付「Colleyville student sees color with help of his classmates」』『Mac 2021年1月5日付X「The fact that I hardly ever mentioned my want for colorblind glasses」』『GoFundMe 2019年11月22日付「Color Blind Glasses」』『Storytrender 2018年7月9日付「Colour me beautiful – Wife gives husband enchroma glasses as wedding gift」(CATERS)』のスクリーンショット、『CNN 2017年3月4日公開 YouTube「Moment boy sees color for the first time」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 iruy)