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writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】色覚障害で朝日が緑色に見えていた少年、クラスメイトがお小遣いで専用メガネをプレゼント(米)

米テキサス州の小学校で、ある少年が色覚障害を持っていると知ったクラスメイトたちは、お小遣いを集めて専用メガネをプレゼントした。「みんなと同じ色を見てみたい」と願っていた少年は、初めて見る景色を目の当たりにしてとびきりの笑顔を見せたという。米ニュースメディア『People.com』などが伝えている。

米テキサス州コリービルにある小学校「Glenhope Elementary School」のグレード5(10~11歳の子が在籍)のクラスで先日、好きな色について話し合う授業が行われた。一人一人が好きな色を答えていく中、ジャロン・カシジャス君(Jaron Casillas)は自分が色覚障害であることを打ち明けた。

色覚障害とは、通常の色が異なる色として見えてしまう状態のことだ。ジャロン君の母親リンジー・カシジャスさん(Lindsay Casillas)によると、朝早く出かけた時のこと、朝焼けを見たジャロン君が「キレイな緑色の朝日だね!」と言ったそうで、この時にリンジーさんはジャロン君が色覚障害であることに気がついた。色覚障害の有効な治療法はないが、専用のコンタクトレンズやメガネをかけることで、見え方を調節することができる。

ジャロン君は、他のクラスメイトが紫や緑、青に見えているものが、濃さの違うグレーとして見えていると話した。担任のクリスティーナ・ヘイズさん(Christina Hayes)が「色覚障害用の特別なメガネは知っている?」と尋ねると、ジャロン君は「知っています。けれど、ものすごく高いんです」と答えたそうだ。

その授業の2週間後、クラスメイトらはクリスティーナさんに「ジャロン君へ専用のメガネを買ってあげるため、資金を集めることはできませんか」と相談した。そしてクラスメイトたちは募金活動を行い、自分たちのお小遣いも合わせることで、屋内用と屋外用、2種類の専用メガネを購入する資金を集めた。

そして今月19日、ジャロン君の両親をクラスに招待し、ジャロン君に専用のメガネをプレゼントした。クリスティーナさんは「みんな、あなたのことが大好きで大切な存在だと思っているから、喜んでお小遣いを出したのよ」とメガネを受け取ったジャロン君に説明した。

ジャロン君は緊張しながらも、メガネを手に取ってかけた。初めてみんなと同じ世界を見ることができたジャロン君は、

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