インフルエンザなどの予防接種の指示とともに「Get a cat(猫を飼いなさい)」と処方箋に書いた。「猫や犬との触れ合いは患者に安らぎをもたらし、心血管や肺の健康維持のために重要です。猫を亡くして落ち込んでいたロビンさんにとって、猫を飼うことが最良の治療法だと思いました」とアール医師はのちに説明している。
医師からユニークな処方を受けた後、ロビンさんは近くの直売所へ野菜を買いに行ったのだが、そこで偶然にも5匹の子猫が近くで遊んでいるのを見かけた。可愛い子猫を見ていると、脚を負傷した子猫がいることに気付いた。直売所のスタッフに聞くと、この子猫は生まれてすぐ、上から落ちてきた何かにぶつかってしてしまい、片脚の一部を失ってしまったという。
タイミングよく出会えたこともあり、ロビンさんはスタッフに「この子を引き取ることはできますか?」と尋ねた。5匹の子猫はちょうど里親を探していたところだったそうで、1セント(約1.5円)を支払い、子猫を引き取ることができた。
自宅に連れて帰ってきた生後7週の子猫には、猫を飼うように勧めてくれたアール医師の名前を取り、“アーリーン(Earlene)”と名付けた。ロビンさんは一人暮らしなので、アーリーンとお互いに遊び相手になって、良い関係を築けているそうだ。
ロビンさんは、「アーリーンを飼うことができたのは、最初からこうなる運命だったと心から信じています。アール医師はいつもじっくりと時間を割いて、肺だけでなく全体的な健康チェックをしてくれます。今回は私のために、医師としての仕事以上のことをしてくれて、私の心を治してくれたのです。すべての人が、アール医師のような素晴らしい医師に出会えるといいですね」とコメントを残した。
なお、テックインサイト編集部ではセンターラ・RMH・メディカル・センターに、ロビンさんのようにユニークな処方で患者の症状を緩和させることができたケースは他にもあったのかをうかがうべく、取材を申し入れている。
ちなみに昨年8月には、就寝中に心臓発作に襲われた飼い主を起こし、飼い主の命を救った猫が大きな話題を呼んでいた。
画像は『WHSV 2023年10月9日付「Grottoes woman ‘prescribed’ new cat by her doctor, forming a special bond」』『Mandie 2021年9月7日付TikTok「Stop growing up」』『Bored Panda 2021年4月14日付「Cat Refuses To Leave The Side Of His Grandpa Who’s Fighting Cancer」(Image credits: french75vintage)』『Sunny Skyz 2022年8月3日付「‘Guard Cat’ Credited With Preventing Armed Robbery」(Credit: Thomas Wells/Northeast Mississippi Daily Journal)』『KGW 2021年2月16日付「Rescue cat detects dangerous gas leak at Lake Oswego home, saving owners」』のスクリーンショット、『Caters Clips 2019年11月7日公開 YouTube「Cat Saves Toddler From Falling Down Stairs」』のサムネイル
(TechinsightJapan編集部 iruy)