海外発!Breaking News

writer : tinsight-iruy

【海外発!Breaking News】体内が鮮やかなターコイズブルーの魚に仰天 調理をすると白身に変化(米)

ジョーさんは「母なる自然は驚異的だ」と驚きを隠せない様子で投稿している。コメント欄にも「なんて美しい色なんだ」「色々な場所で魚釣りをしてきたけど、こんなの見たことがないよ」「すごい見た目の魚だね」「神様は良いユーモアのセンスを持っているね」「熱帯魚みたいな見た目だ」など、驚愕する声が多数寄せられている。

魚をさばいてみると、外側から少し見えていた鮮やかな青色が、体内まで広がっていることが確認できる。キレイな色にも見えるが、毒々しい色にも見える(画像は『The Lodge at Otter Cove 2023年8月30日付Facebook「Went out fishing today and caught a rock greenling.」』のスクリーンショット)

また、コメントの中には「美味しいのかな?」という声があり、ジョーさんはそのコメントに応えるように、この魚を調理した様子を捉えた動画を投稿した。フライパンに魚の切り身を投入した時点では、やや色味が薄くなっているものの、青い色が確認できる。調味料を振りかけてしばらく火にかけると、パチパチと油が弾けて煙が上がり、魚が焼けてきた。よく観察してみると、切り身の端の方はすでに白く変化しているのが分かる。そしてフライ返しで切り身をひっくり返すと、なじみ深い白身魚のソテーになっていた。

油を引いたフライパンで調理してみると、火が通ったところから身が白く変化しているのが分かる。完全に火が通ると、普通の白身魚のソテーと変わらない見た目となった(画像は『The Lodge at Otter Cove 2023年9月3日付Facebook「Here is the rock greenling being cooked and turning white.」』のスクリーンショット)

ジョーさんは1年ほど前にも似た魚を釣り上げたことがあったといい、「毒があるのかどうかも分からなかったので、ちょっと怖かったですよ。通常は、カラフルであればあるほど危険ですからね」と当時を振り返った。

オレゴン州およびワシントン州の魚類野生生物局によると、ウサギアイナメは暗い色をベースとした体に茶色、赤色、オレンジ色、緑色などの斑点模様を持っているのが特徴で、岩場の環境に溶け込むことができるという。カモフラージュのために鱗の模様は進化したが、口元や体内の青色や青緑色はそのままになっていると考えられている。

また鮮やかな青色について、オレゴン海洋研究財団「Oregon Sea Grant」は、「ウサギアイナメが青緑色の色素を持っている理由は定かではありませんが、この魚は生物学的に、胆汁に含まれる青緑色のビリベルジンを生成するため、鮮やかな色が発現すると分かっています」と説明する。

なお、アラスカ州漁業狩猟局は、ウサギアイナメの水銀レベルを測定するのに十分なサンプル数が収集できていないため、この魚を食用とする際のアドバイスはできないとしている。

テックインサイト編集部は、ジョーさんにウサギアイナメをソテーにした際の調理方法、またその味などについてうかがうべく取材を申し入れている。

ちなみに2021年8月には、魚の切り身をオーブンで焼いたところ、中で暴れ回る驚きの瞬間を捉えた動画 が大注目を集めていた。

画像は『The Lodge at Otter Cove 2023年8月30日付Facebook「Went out fishing today and caught a rock greenling.」、2023年9月3日付Facebook「Here is the rock greenling being cooked and turning white.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

多くの人々を驚かせたターコイズブルーのウサギアイナメの切り身(画像は『The Lodge at Otter Cove 2023年8月30日付Facebook「Went out fishing today and caught a rock greenling.」』のスクリーンショット)

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