赤ワインが近くの土地にしみ込んだり、民家の地下室に流れ込んでしまうなど、物理的な被害が報告されている。
同醸造所はその日のうちに、「今朝の事故について、大変遺憾に思います。また、今回の件で発生した被害について、心から懸念しております。清掃や修理の費用につきまして、全責任を負います」と声明を発表し、また「赤ワインがしみ込んでしまった土は、特別な処理工場に運ばれて処理されます」と説明した。
同醸造所の最高経営責任者であるペドロ・カルバリョさん(Pedro Carvalho)は、米ニュースメディア『The New York Times』に「赤ワインを貯蔵していたタンクの1つが、構造的な欠陥のために崩壊し、中のワインが放出された勢いで2つ目のタンクも壊れてしまいました」と事故の原因について話しており、「ワインの流出は約1時間続きましたが、良質なワインだったおかげで強いにおいは残りませんでした」とコメントした。
ワインの洪水を捉えた動画はネット上で拡散されており、「これはすごい光景だ」といった驚きの声や、「今すぐワイングラスを持っていきたい」「先週末に同じくらいワインを飲んだな」「バケツを持って駆けつけたい」「流れるワインを誰もストローで飲んでいないのが不思議だよ」などとジョークを飛ばすコメントが相次いだ。
ちなみに2021年にはイギリスで、約3万リットルの牛乳を積んだトラックが横転し、川が真っ白に染まった光景が捉えられていた。
画像は『New York Post 2023年9月11日付「600,000 gallons of red wine flow through Portuguese town after spill, triggering environmental warning」(CEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)