今回の発見に目を丸くしているという。
アーメド医師は「手術で摘出したのは、亡くなった双子の一方が女児の腹部に取り込まれてしまうことで起きる『胎児内胎児(FIF)』で、非常に珍しいケース」と説明し、次のように語った。
「女児の手術は非常に複雑だった。しかし手術は成功し順調に回復している。摘出された胎児の一部はすでに研究所に送られ、現在詳しい調査が進められている。」
なお通常、妊娠初期に双子の片割れが亡くなると、子宮に吸収されて胎児が消えてしまう(バニシング)。この現象は「バニシングツイン」と呼ばれ、医療関連のオンラインサイト『WebMD』は「ある研究では双子の妊娠の36%で起きている」と報告している。高齢出産の増加などにより、この数はさらに増えると推測されているが、今回の女児のケースのように亡くなった胎児が双子の片割れの体内に取り込まれてしまう「胎児内胎児」を起こすことは稀で、世界での報告数は200例余りという。
今回摘出された胎児の大きさなどについては明らかにされていないが、インドでは昨年、生後20日を過ぎた女児の腹部から不完全な胎児8体が摘出され、非常に稀なケースとして注目された。女児は誕生時、腹部が異様に腫れてしこりがあったという。
画像は『The Sun 2023年9月3日付「STRANGE FIND Baby treated for stomach pain actually had unborn twin hidden inside her… as doctors reveal she could have died」(Credit: Tahir Ibn Manzoor)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)