「もし滑って落ちたらどうするの?」「プロ意識に欠ける行動だ」と批判の声があがっているが、一方で「飛行機の翼は大きいし、それほど危険ではないと思う」「命にかかわるほど危険ではないでしょ」「だからなに? 楽しんでいるだけじゃん」「最近はお堅い人が多いんだよ。特にこうやって動画を撮る人はね」など、客室乗務員の行動を擁護するコメントも見受けられた。
今回の動画が注目を集めたことを受け、同航空会社の広報担当であるマイケル・ペルザーさん(Michael Pelzer)は「動画では楽しそうに見えますが、これは命にかかわることです。ボーイング777の翼の高さは約5メートルで、この高さから硬い地面に落ちてしまうと悲惨な状況になるかもしれません」とコメントした。なお乗務員が飛行機の翼の上に足を踏み入れることが許されるのは、乗客の避難など緊急事態が発生した場合のみであるとルールが決まっているそうで、問題になった客室乗務員の行動を非難した。
また、同航空会社のマーティン・クヌッヒェル副社長(Martin Knuchel)ら上層部も今回の動画について批判しており、「到底受け入れられない行為で、怒りと失望を覚えます。もしこの動画を見た人々が、私たちの会社を信用しなくなったらどうするのですか? このような動画がこれ以上出るようなことがあってはなりません」と怒りをあらわにしている。
さらに同僚らも「『いったいこれは何? 現実で起きていることなの?』と思いましたよ」と話しており、呆れていたという。この同僚は、踊っていた客室乗務員の制服にストライプが入っていたことを確認したと言い、これはチーフ客室乗務員であることを示すと説明した。このフライトに同乗していた他のチーフ客室乗務員も「危険な行為であることに加え、プロとしてあるまじき行為で、恥ずかしく思います。もしチューリッヒで起きていたら、すぐに帰宅させていましたよ」とコメントしている。
なおマーティン副社長は、飛行機の翼の上で踊っていた客室乗務員らについて「懲戒処分の対象になるでしょう」と話しているそうだ。
画像は『New York Post 2023年8月25日付「Airline crew blasted for ‘life threatening’ photo shoot on plane wing」(CEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)