背中の部分から硬貨を入れ、お尻の部分のコルクを外して中の硬貨を取り出していた。
剥製に使った子豚は、死産となった子豚を地元の農場から寄付してもらったという。レイチェルさんによると、ブタやヤギは妊娠中に地面に転がった際にお腹の子どもを押しつぶしてしまい、死産になるケースがあるそうだ。またレイチェルさんは、制作の過程について「動物の形に合わせて発泡樹脂で詰め物を形成するという従来の方法ではなく、発泡樹脂を半分に切って中をくり抜き、(硬貨が中に入れられるように)内部を仕上げる必要がありました」と、骨の折れる作業であったと説明する。
レイチェルさんの2人の子どもたちはこの貯金箱を気に入っており、硬貨を入れたり出したりして遊んでいたそうだ。通常、子豚の剥製は350ドル(約5万円)で販売しているが、剥製のブタの貯金箱を750ドル(約10万8000円)で販売したところ、買い手がついた。
なお剥製については様々な意見があるが、レイチェルさんは「剥製に使用する動物のほとんどを地元の農場から寄付してもらっています」と明かしたうえで、「農家の人たちは、死んだ動物たちは埋めてしまうか、ただの廃棄物になってしまうと言っていました。これは悲しいことです。それらを剥製にすることで、動物に第二の命を与えているように感じています」と述べている。
レイチェルさんは今後も剥製のブタの貯金箱の制作を考えており、「今回よりも大きなサイズのものも作りたい」とコメントを残した。
ちなみに昨年6月には、愛猫の突然の死を受け入れられなかった女性が、67万円かけて愛猫を剥製にしたケースが注目を集めていた。
画像は『Copper State Taxidermy 2023年5月21日付Instagram「Claimed Taxidermy Pig piggybank!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)