現地時間18日から行方が分からなくなっていた潜水艇「タイタン」の必死の捜索は、悲劇に終わった。沈没船タイタニック号の船首から約1600フィート(約490メートル)の海底でタイタンの船体の主要な部位の破片が発見されたことが明らかになり、乗員乗客5人全員の死亡が発表された。米ニュースメディア『CBS News』などが伝えた。
現地時間22日午前10時48分、遠隔操作の水中ビークルを投入して大規模な捜索を行っていたアメリカ沿岸警備隊は、タイタニック号付近の海底で潜水艇「タイタン」の破片が散らばっている場所を発見し、専門家による分析が行われていると発表した。また正午過ぎには、第1沿岸警備隊管区のジョン・モーガー少将(Rear Adm. John Mauger, the First Coast Guard District)が記者会見で、潜水艇の捜索中に発見された破片は「壊滅的な圧壊が起こった場合と一致する」と述べた。また数日間行方不明になっているタイタンの乗組員に生存の見込みはないとして、家族へ哀悼の意を表した。
破片の分析を担当した海底専門家のポール・ハンケン氏(Paul Hanken)は、5つの大きな破片がタイタンの残骸であると当局に伝えた。
「私たちが最初に見つけたのは、潜水艇の外側にあった部品でした。それは大惨事が起こったことを示す最初の兆候でした」とポール氏は語っている。
ダイビング専門家のデビッド・マーンズ氏(David Mearns)は英ニュースメディア『BBC』に対し、