スイスで活躍する山岳航空救助隊「エア=グラシエ(Air-Glaciers)」が先月8日、単独で雪山に出かけたまま行方不明になっていた男性を発見、救出に成功した。救助隊のヘリコプターが、雪から突き出した1本の腕を見逃さなかったことが男性救出につながった。当時の動画とともに、英ネットメディア『LADbible』などが伝えている。
山岳航空救助隊「エア=グラシエ(Air-Glaciers)」は先月8日午後5時41分、「ヴァレー州リッド地区の雪山でスキーツーリングをしていた男性が、予定の時間になっても戻らない」と家族から連絡を受けた。
スキーツーリングとはスキー場以外の自然の中をスキーをしながらハイキングするもので、男性はその日の朝に1人で出発、家族にはコースと日程を伝えていた。過去に同じコースを何度か滑っており、「午後には戻る」と話していたという。
ところが男性は予定の時間になっても戻らず、心配した家族がエア=グラシエに捜索を要請。ヘリコプターのパイロット、救急隊員、レスキュー専門のガイド、地元のガイドの4人が出動した。
救助隊がまず向かったのは男性が出発した駐車場で、車が停められたままであることを確認後、空からの捜索を開始した。
男性はスキーツーリングの途中で家族に写真を送っており、救助隊はその写真と男性が残したコースを元に位置を推測、しばらくすると雪の上に男性が通ったと思われる跡を発見したという。
エア=グラシエのホームページには、寒さ、暗さ、時間との闘いだったであろうその後の捜索について、