イタすぎるセレブ達

writer : tinsight-ikumi

【イタすぎるセレブ達】『タイタニック』ジェームズ・キャメロン監督、潜水艇捜索の報道に苦言「悪夢のような茶番劇」

タイタンは3800メートル地点にある海底に向けて降下中だったが、海底3500メートル地点で消息を絶ったと知らされたという。

「通信が途絶え、航行も途絶えた。私は即座に、極端な大災害がなければ通信と航行を一緒に途絶えさせることはできないと言いました。そして真っ先に思い浮かんだのは、“implosion(圧壊)”だったのです。」

現地時間22日に米海軍の関係者は米テレビネットワーク『CBS』の取材に対し、タイタンが地上との連絡が途絶えた直後、海軍は「圧壊と一致する音響異常を検知した」と語っていた。

「タイタン」が18日に消息を絶って以来、世界中のメディアは潜水艇内の酸素の残り時間や30分ごとに叩く音が聞こえたなどと報じており、人々は5人の乗船者全員が無事救出されることを願っていた。

このような報道に対し、キャメロン監督は「ここ数日は、悪夢のような茶番劇が続いたように感じていた。人々は慌ただしく駆け回り、酸素や叩く音や、その他もろもろの話をしていたんだ」と苦言を呈した。

そして「私は、潜水艇が最後に確認された深度と位置の真下に沈んでいることは分かっていた。発見されたのは、まさにその場所だったのです」と加えた。

キャメロン監督は、1912年に沈没したタイタニック号と今回のタイタンの悲劇の共通点について、次のように指摘している。

「ひどい皮肉です。残念ながら警告に耳を貸さなかったという同じ原則に基づき、もう一つの難破船を生み出してしまった。オーシャンゲートは警告を受けていたのです。」

タイタニック号の事故は、船長が船の前方に氷があることを何度も警告されていたにもかかわらず、月のない夜に全速力で氷原に突っ込んだ。その結果、多くの人々の命が奪われた。

米紙『New York Times』によると、オーシャンゲート社は2018年3月、海洋技術協会(MTS)から「オーシャンゲートが採用する現在の“実験的”アプローチは(軽微なものから破滅的なものまで)ネガティブな結果をもたらす可能性がある」と記した書簡を受け取っていたという。

画像2枚目は『BBC Breakfast 2023年6月23日付Twitter「Titanic film director James Cameron has told the BBC he felt the loss of the Titan submersible “in my bones”.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

英・情報番組『BBC Breakfast』にリモート出演したジェームズ・キャメロン監督。1912年に沈没したタイタニック号と潜水艇「タイタン」の悲劇の共通点を指摘した(画像は『BBC Breakfast 2023年6月23日付Twitter「Titanic film director James Cameron has told the BBC he felt the loss of the Titan submersible “in my bones”.」』のスクリーンショット)

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