がん細胞に侵された箇所の脚を切断するだけの手術とは異なり、脚の太腿から下を切断して腫瘍がある膝周囲を取り除いた後、脛から下の下肢を180度逆向きに接合するという。
接合した足はつま先が後ろ向きで踵が前に来るため、踵が膝の役割を果たすことになる。これにより膝と同じ働きを足首の関節を使ってできるので、義足を容易に動かせるようになり、生活の質の向上に繋がるという。イブラヒムさんは手術直後に「フランケンシュタインのような姿になってしまうのでは」と非常に心配したそうで、当時のことをこのように振り返っている。
「手術後、全裸で目覚めたのを覚えています。手術が終わったのかどうかも分かっていませんでした。それでシーツを取ってみると、自分の見ているものが信じられませんでした。だって(麻酔で)眠りにつく前は普通に脚があって、目が覚めたら足が逆向きになっていたんです。」
イブラヒムさんはその後、さらに5か月ほど化学療法を受け、再び歩行できるようになるためのリハビリを受けた。手術後はかなりショックを受けたというが、現在は義足をつけてほぼ自立した生活を取り戻すことができたとして「非常に感謝している」と語っている。
そんなイブラヒムさんはTikTokで、義足でサッカーボールを力強く蹴ったり、膝の動きが特徴的なダンスを踊る姿を投稿しており、充実した毎日を過ごしているようだ。
@bionic.superman Replying to @DubMan : Watch till the end to see how i put my shoe on my prosthetic leg! #amputeelife #disabiltyawareness #dance #foryou #fypシ ♬ Have Mercy – Chlöe
画像は『New York Post 2023年5月2日付「I had my foot sewn on backward due to bone cancer ― it saved my life」(SWNS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)