イギリス在住のある男性は骨のがんとも言われる骨肉腫を克服したが、彼の手術後の右脚が注目を集めている。男性は手術で切断された脚を、180度逆向きで太腿に接合されたのだ。手術直後の右脚にかなりのショックを受けた男性だが、その後は心境に変化があったという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
英バーミンガム在住のイブラヒム・アブドゥルラウーフさん(Ibrahim Abdulrauf、22)は、骨肉腫を克服した自身の姿をTikTokに投稿している。イブラヒムさんは10代の頃、悪性腫瘍の骨肉腫を発症し、右脚を手術した。
イブラヒムさんは2015年の14歳の時、兄と一緒にサッカーをしていたところ、転倒して地面に身体を打ち付けてしまったそうだ。足に違和感を覚えたイブラヒムさんだったが、翌朝には症状が改善するだろうと思いながら就寝した。ところが翌朝、目が覚めると足にビリビリと電気が流れるような激痛があり、歩くこともままならなかったそうだ。
すぐに地元のハートランズ病院の救急外来を訪れたところ、骨の感染症である「骨髄炎」と診断され、イブラヒムさんは6週間入院した。しかし退院後も痛みが続いたため、彼は紹介されたバーミンガムの王立整形外科病院で診察を受け、最終的に骨肉腫と診断された。
イブラヒムさんは6か月間の化学療法を終えた後、膝周囲の骨肉腫の治療法の一つである「回転形成術」という手術を受けることになった。米ボストン小児病院のホームページによると、これは非常に珍しい治療法で、