身の危険は特に感じなかったという。ドーフィン島には鳥類保護区があるそうで、「アリゲーターは森の中を散歩していて、ビーチまで辿り着いたのかもしれませんね」とマットさんは話している。
スミソニアン国立動物園によると、今回目撃されたのはアメリカアリゲーターであり、基本的にはノースカロライナ州からテキサス州のリオグランデ川までの沼地や湿地帯、流れの緩やかな川など淡水域に生息しているという。アリゲーターとよく似ているアメリカクロコダイルはフロリダ州南部の海水域に生息しているが、アリゲーターは体内の過剰な塩分を排出する器官「塩類腺」を持っていないため、長時間を海の中で過ごすことはできない。しかしドーフィン島内陸部にはよくアリゲーターが出没すると言われ、お腹を空かせるとカニやウミガメ、サメなどのエサを求めて海に出てくることもあるという。
ドーフィン島海洋研究所は、アラバマ州のニュースメディア『AL.com』に対して「ビーチにアリゲーターが現れたのなら、淡水の池から迷い込んできたか、雨が降って塩分濃度が低くなった時にやって来たのかもしれません」と今回のアリゲーターの出現について推測している。
マットさんが撮影した動画や写真はネット上で瞬く間に拡散され、「これは怖い! アリゲーターが海にいるなんて知らなかったよ」「結構大きくない?」「アリゲーターは数日くらいなら海にいられるって聞いたことがあるな」「バケーションに来て楽しんでいるんだね」「エサを探しているように見えるよ」など様々な声が寄せられた。
ちなみに2019年には、湖で泳ぐナマケモノが目撃され、泳ぎが得意な生き物であるという事実に多くの人々が驚いていた。
画像は『Matt Harvill 2023年5月7日付Facebook「The things you never think you’ll see.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)