ボートに乗って釣りを楽しんでいた一家が、海を泳ぐ1匹のカンガルーに遭遇した。父親がカンガルーは泳げることを知っていたため一家は遠くから観察していたが、よく見るとそのカンガルーは溺れかけていることに気付いた。救出を試みた一家はボートで近づくとカンガルーの頭を掴み、岸まで運んで無事に救出したという。『Euronews』などが伝えている。
オーストラリアの西オーストラリア州デンマークにあるウィルソン海峡に先月21日、ジョン・テイラーさん(John Taylor)一家が遊びに訪れていた。ボートに乗って釣りを楽しんでいたところ、遠くの方でクロカンガルーが泳いでいるのを発見した。
あまり知られていない事実だが、オーストラリアの自然保護団体『Bush Heritage Australia』によると、カンガルーは泳ぎが得意だという。捕食者から逃れる際には水へ飛び込み犬かきのように泳ぎ、逆に相手を水の中で溺れさせるという手段をとることもある。
泳ぐカンガルーを見たジョンさんの娘は、溺れていると勘違いし「どうやって助けたらいい?」とジョンさんに尋ねたそうだ。しかしカンガルーが泳げることを知っていたジョンさんは「カンガルーは泳ぎが上手だから大丈夫だよ」と伝えた。
ところが観察を続けるうちに、カンガルーは頭を水面に出していられないほど疲れ切っていることに気付いたという。ウィルソン海峡は場所によっては深さ5メートルほどあり、