パトリックさんは興奮しながらも「シモーヌにとって初めての子だからね。親子が怖がらないように細心の注意を払ったよ」と語っていた。

小さな子を連れた母グマは通常、神経質になるものだが、シモーヌはその後も2頭を連れて何度も現れ、翌2022年4月には1歳になった子グマたちを連れて戻って来たそうで、パトリックさんはこのように話している。

「シモーヌはぶら下がっている鳥の餌を狙ってやって来るんだよ。もちろん毎日、鳥の餌を出しているわけではないけどね。」

なおYouTubeの動画では、パトリックさんがシモーヌに対して呟くように語りかけ、コミュニケーションを取るのが分かり、視聴者からは「信じられない関係！」「毎年戻って来るなんて凄い！」「ウッドデッキがお気に入りのようだね」といった書き込みが見られた。

そうして迎えた今年4月末、パトリックさんは「シモーヌと4頭の子グマ！　最初の訪問」と題してYouTubeを更新。シモーヌが2度目の出産を終え、パトリックさんに再び子グマをお披露にやって来たことを報告した。

動画では、4頭の子グマそれぞれがいたずらっ子ぶりを発揮し、ウッドデッキの手すりの上に登ろうとしたり、手すりの隙間から体を入れてみたりと無邪気に遊ぶ姿が見て取れる。パトリックさんはすぐ近くでカメラを回しているが、シモーヌはリンゴを見つけて食べるなど始終リラックスした様子で、動画には次のようなコメントが寄せられた。

「今年もこの動画を待っていたよ！」
「シモーヌとパトリックさんの信頼関係が素晴らしい。」
「美しい自然に囲まれた環境が羨ましい。」
「子グマをお披露目に来ているのね！」
「今年のシモーヌは体がさらに大きくなりしっかりしている。」
「子グマが可愛すぎる。」
「こんな光景を間近で見られるなんて素敵！」
「まるで魔法にかかったよう。」
「今後もクマの家族の繁栄が続きますように！」
「とても可愛いけど、人間に慣れ過ぎたクマはどうなのかな。」
「シモーヌも野生。何か間違いが起きないよう願っている。」
「いや、パトリックさんが優しいおじいちゃんだということをシモーヌはちゃんと分かっているよ。」
「シモーヌがとてもリラックスしているのが分かる。パトリックさんは家族のような存在なのでは？」
「このクマが心を許しているのはパトリックさんだけでは？」
「特別な関係なのだろうね。」

シモーヌが4頭の子グマを連れて来るようになって約1か月経つが、子グマたちは体が一回り大きくなり、木登りも上手になってのびのびと過ごしている。冬眠に入る11～12月頃までは親子の微笑ましい姿を楽しむことができそうだ。

ちなみにアシュビルのネットメディア『Asheville Citizen-Times』によると、アメリカグマは6月初めから中旬頃に交尾を行い、冬眠中の1月初めから2月にかけて出産するという。メスの成体の平均体重は約68～79キロ（150～175ポンド）、オスは約90～113キロ（200～250ポンド）で、植物から魚、昆虫など何でも食べる雑食性だそうだ。

画像は『Patrick Conley　2023年4月30日公開 YouTube「Bear Simone and Her Four （!!!!） Cubs – First Visit」、2021年5月3日公開 YouTube「OMG! BEAR SIMONE BROUGHT HER CUBS!」、2022年6月11日公開 YouTube「Bear Simone – Old Habits Die Hard」、2021年8月26日公開 YouTube「Bear Simone ＆ Cubs – Gate? What Gate?」、2023年5月2日公開 YouTube「Bear Simone’s Cubs Busy Sunday – Part 2 of 3」』のサムネイル
（TechinsightJapan編集部　A.C.）