「グレイジェリーは耳が聞こえるし、外からの刺激に反応する感覚もあり、笑顔を見せてくれるの。医師は『脳がないから、話を理解することはない』と言うけれど、娘はちゃんと私のことを分かっているわ!」と主張する。
そんなアダルジーザさんは現在、政府からの補助を受けて生活しているが、月に60660円(2250ブラジルレアル)のおむつ代などの負担が大きいため、彼女はSNSで娘の様子を発信し寄付を募っているという。
しかしながらSNSでは、心無いコメントを寄せてくる人が後を絶たないそうで、アダルジーザさんは次のように述べている。
「あの子が誕生後、大きな頭を見た医師はすぐに『ビッグベビー』と呼んだわ。ただベビーというのは愛情あふれる言葉だから、そう呼ばれることに対して酷いとは思わないの。それよりも『ビッグヘッド(大きな頭)』と言われると悲しくなるし、とても非情な言葉だと思う。」
ちなみにアダルジーザさんにとって最も大切なことは「家族や友人が“ありのまま”のグレイジェリーを愛すること」だそうで、献身的に支え、世話をすることは喜びであるという。
「家族や私のケアが十分に行き届いているのを見るのは、嬉しいものなの。娘の笑顔を見るとやりがいを感じるのよ」と語るアダルジーザさん。とにかく希望を捨てず、毎日祈りを捧げているそうで、「娘からは前向きなエネルギーを感じるの」と明かし、このように続けた。
「私はいつも、『グレイジェリーに長生きして欲しい』と願っているの。だって私が誕生を待ち望み、愛し、お腹を痛めて産んだ子だから…。あの子には常にベストを尽くしてあげたいし、人生の最後の日まで愛し続けるつもりよ!」
なおグレイジェリーさんは現在、水頭症の治療を受けている様子はないようだが、放置すれば命にかかわるだけに、SNSには次のようなコメントが寄せられている。
「これは悲劇。この女性はもう赤ちゃんじゃない。今すぐ何とかしてあげて!」
「すでに脳が損傷を受けている状態。症状が悪化するのをただ待つだけなんて、悲しいことだ。」
「こんな状態で30年なんて、どれだけ苦しかったことだろう。何か方法はなかったのか?」
「この記事が拡散し、経済的にも医学的にも支援があることを祈っているよ。」
「母親はあんな重い子を抱っこしていたら、腰を悪くするだろうね。」
「19歳の時の子で、約30年間娘の世話をしているなんて。母親にメダルをあげたいね。」
「せめてオムツ会社が支援してくれたら嬉しいね。」
「こんなに医療が進歩している時代になぜ?」
「母親が前向きなのがせめてもの救いだね。」
画像2~6枚目は『Adalgisa Soares Alves Alves 2015年3月28日付Instagram「Essa foto da graziely ela tinha meses de nascida」、2015年3月27日付Instagram「Eu e minha razão de viver a graziely minha paixão」、2022年12月29日付Instagram「Você pode ajudar no pix que é número」、2023年1月3日付Instagram「Feliz Natal pra todos e todas que Deus」、2023年2月15日付Instagram「Boa tarde gente quem tiver alguma dúvida」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)