アームチェアに座るチャールズ国王とカミラ王妃を個別に捉えた2枚のポートレートが公開されている。
国王が座っているのは、ウィンザー城の調度品として国王ジョージ4世(在位1820年-1830年)に贈呈された1829年製の金箔のシルクのアームチェアだ。王妃のアームチェアも金箔とシルクによるもので、1800年代初頭に作られたものとみられている。
チャールズ国王は、ロンドンの高級仕立て屋通り“サヴィル・ロウ”の名門テーラー「アンダーソン&シェパード」によるブルーのスーツと、英国の老舗シャツブランド「ターンブル&アッサー」の白いシャツを着用している。
カミラ王妃はお気に入りの英デザイナー「フィオナ・クレア」によるロイヤル・ブルーのクレープコートドレスを纏い、故エリザベス女王が所有したパールのイヤリングとネックレスを着けている。パールのイヤリングは、ルビーとサファイアを配したものだ。
生前の女王は、パールのネックレスを愛用するなどパール・ジュエリーを好んでいたことで知られている。そのためカミラ王妃は、戴冠式を控えたポートレートで亡き女王への敬意を表したとみられる。
英国内では戴冠式に向けて祝賀ムードが高まっており、各自治体では街中に英国旗や国王の写真を飾るなどしてイベントの準備に追われている。戴冠式が開催される週末には各地でストリートパーティが行われ、多くの国民が参加する見込みだ。
ロンドンの土産店なども戴冠式関連のディスプレイやアイテムの陳列など、国内外から集まる観光客に向けての準備を整えている。
戴冠式当日の5月6日には、パレードが行われるバッキンガム宮殿からウェストミンスター寺院への沿道に多くの群衆が並ぶことが予測されている。
画像は『The Royal Family 2023年2月23日付Instagram「All of you here must take the most enormous pride in your profession」、2023年4月28日付Instagram「One week to go!」』『Hugo Burnand 2023年4月28日付Instagram「March 2023,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)